テニスの四大大会、全仏オープン(フランス/パリ)の第3日は、現地29日に1回戦が行なわれ、日本人選手はシングルスに3名が登場した。前哨戦のストラスブール大会でベスト4入りした日比野菜緒が、予選上がりのマルタ・コスチュクと対戦し、6−4、6−0で全仏オープン本戦初勝利を手に入れた。

 コスチュクは全米オープン3回戦で大坂なおみと対戦した18歳。ピンチでもひるむことなく強打を打ち抜いた彼女の姿を覚えている人も多いだろう。一方の日比野もクレーでの手ごたえを感じて、全仏オープン1回戦を迎えていた。

 日比野は試合開始から好調で、左右に相手を振ってオープンコートに打ち込んだり、軌道の高いボールで相手を下げて得意のバックハンドでエースを決めてリードを保つ。一方のコスチュクはファーストサービスの確率が悪くリズムに乗れないが、リターンから叩いていったり、ドロップショットを繰り出して差を広げられないようについていく。

 カギとなったのは第1セットの日比野リードの5−4のゲーム。コスチュクにブレークポイントを握られるが、それを意表を突くサーブ&ボレーでしのぎ、6−4で奪取した。
  第2セットに入ると、プレーレベルを維持した日比野に対し、コスチュクは簡単にミスを犯すようになる。終わってみれば58分という圧勝で、全仏本戦初勝利を挙げた。クレーでのプレーをつかんできた25歳が、まだ経験の浅い18歳を制した試合となった。日比野は2回戦で第30シードのオンス・ジャブール(チュニジア)と対戦する。

 世界ランク95位の内山靖崇は、全仏オープンの本戦に初出場。相手はグランドスラム本戦出場が2度目の87位のアッティラ・バラージュ(ハンガリー)、32歳。バラージュはクレーが得意なだけあり、コートを広く使うプレーとコートカバー力で試合を優勢に進めていく。内山はそれを崩すことができず2セットダウン。第3セットではセットポイント握ったが取り切れずストレートで敗退となった。

  世界ランク81位の土居美咲は、昨年の全仏オープンでベスト8入りした第13シードのペトラ・マルティッチ(クロアチア)に挑んだ。土居は対等に打ち合い、相手を振ってポイントを取っていくが、タイブレークで相手の好プレーが出て第1セットを失う。

 第2セット序盤で相手のスライスに苦戦してリードを奪われるが、鋭いショットでポイントを重ねて4−4に追いつく。その後も見ごたえのあるラリーを見せたものの勝利には至らなかった。2016年ウインブルドン以来のグランドスラム1回戦突破とはならなかったが、土居の爽快なプレーが見られた試合だった。

◆9月29日(火)日本人結果
【シングルス1回戦】
日比野菜緒(ブラス)6-4 6-0 M・コスチュク[予選上がり](ウクライナ)
内山靖崇(積水化学工業)2-6 3-6 5-7 A・バラージュ(ハンガリー)
土居美咲(ミキハウス) 6-7 5-7 P・マルティッチ[13](クロアチア)

構成●スマッシュ編集部

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