昨季までゴールデンステイト・ウォリアーズは5シーズン連続でNBAファイナルに進出。これは1950年代後半から60年代にかけて8連覇を達成したボストン・セルティックス以来の快挙だった。

 しかし今季はベテラン選手の退団と主力のケガに泣かされ、リーグワーストの15勝50敗(勝率23.1%)と低迷。不本意なシーズンを過ごしたが、チームは今月に入ってスティーブ・カー・ヘッドコーチの下でミニキャンプを行なうなど、来季の巻き返しに向けて準備を進めている。

 そんな中、フランチャイズプレーヤーのステフィン・カリーが口を開いた。ウォリアーズはフロリダ州オーランドでのシーズン第二幕には不参加だったものの、NBAが7月末に試合を再開し、新型コロナウイルスの感染を防止しつつ、シーディングゲーム(順位決定戦)からプレーオフを開催していることを称賛した。

「リーグは22チームも集めておよそ3か月も通り抜けてきたんだ。僕はアダム・シルバー(NBAコミッショナー)とたくさんのNBAスタッフたちにここまで成し遂げていることがどれだけ素晴らしいことかと話したんだ。リーグはバブルを作り上げてうまくいっているから、無事に終わりを迎えられるといいね。本当に素晴らしいと思う」
  カリーは10月6日(日本時間7日、日付は以下同)に『Bleacher Report』にそう語り、ファイナルが無事に終了することを望みつつ、リーグの対応を称えていた。

 8月26日には人種差別に対する抗議として、ミルウォーキー・バックスがオーランド・マジックとのプレーオフ1回戦の第5戦をボイコットし、NBAとNBA選手会(NBPA)が中止を発表。その後オーナー陣も含めて議論を交わし、プレーオフ継続が決まったが、このことについてもカリーは言及した。

「皆が一丸となっていることを知れて最高だった。テレビでバスケットボールを観ることができるようにと、彼らがどれほどの犠牲を払ってきたかを僕は知っている。でもそれだけじゃない。社会的正義を支持し、彼らはプラットフォームの中でそれぞれの思いを発信してきたんだ。だから僕は皆のことを本当に誇りに思っているよ」

 3月中旬に起きた前代未聞のレギュラーシーズン中断。そこから紆余曲折を経て試合を再開し、ファイナルも終盤を迎えようとしている。カリーが語ったように、特殊な環境の中でリーグと選手、チームスタッフたちは一丸となり、世界中のバスケットボールファミリーへ素晴らしいゲームを提供していると言えるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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