クラブの発展に貢献したカバーニとT・シウバの両ベテランが去ったものの、エムバペとネイマールの残留した前線、マルキーニョスをはじめキンペンベ、ディアロらトップレベルが揃うCBともにクオリティーは維持されており、ムニエが退団した右SBもフロレンツィで補填。例年に比べて静かな夏を過ごしたのは、CL決勝に進出したチームに大きな不足がないからだ。

 とはいえ、最終的には中盤にラフィーニャとダニーロの実力者を加え、前線には若手のケーンを確保するなど、陣容はグレードアップしている。パリSGの主なメンバーは下記のとおり。

GK ケイラー・ナバス
トゥヘル監督が全幅の信頼を寄せる経験豊富なベテランGK。安定感抜群で守備陣に安心感をもたらす。

DF プレスネル・キンペンベ
クラブ生え抜きのCBで、望まれるのは絶対軸としての働き。試合中の集中力を持続できれば一段上のステップに進める。

DF マルキーニョス
本職はCBながら、アンカーでもハイパフォーマンスを保証。T・シウバ退団でCBに専念か。

DF ファン・ベルナト
タイミングの良い攻め上がりと高精度クロスで好機を演出する。9月16日のメス戦で左ひざの前十字靭帯断裂の大怪我を負い、復帰は21年3月以降に。

MF マルコ・ヴェッラッティ
攻撃的な前線を巧みに中盤で操舵するチーム最古参の大黒柱。ハードワークで守備にも貢献。

MF アンヘル・ディ・マリア
黄金の左足でアシストを量産し、国内3冠達成に大きく寄与。32歳にして技巧は益々冴える。

MF ラフィーニャ(新加入)
セルタで華麗に復活を果たしたブラジル人の技巧派MF。デビュー戦となった10月16日のニーム戦ではスルーパスでエムバペのゴールをアシストした。

MF ダニーロ・ペレイラ(新加入)
フィジカルを活かした守備で最終ラインをプロテクトする経験豊富なポルトガル代表MF。既存戦力にはいないタイプだけに重宝されそうだ。
 MF アンデル・エレーラ
怪我に苦しんだ昨シーズンは、8月のCLでようやく本領発揮。前線ヘの配球とサポートが巧み。

MF アレッサンドロ・フロレンツィ(新加入)
左右両SB/WBでプレーできる即戦力がレンタルで電撃加入。900万ユーロで買い取りが可能。

MF イドリサ・ゲイエ
持ち前のボール奪取力と危機察知力で初年度から実力を示す。プレミア方面からラブコールも。

FW キリアン・エムバペ
アンストッパブルな領域に到達。2年連続でリーグ・アン得点王に輝くなど、まさに充実一途。

FW マウロ・イカルディ
真価を示して完全移籍を勝ち取ったが、4−3−3へのシステム変更で控えに回る可能性も。

FW ネイマール
独力で違いを生む不動のエース。バカンス先で新型コロナに感染するも、大事に至らずチームに復帰。

FW モイゼ・ケーン(新加入)
驚異の身体能力を誇るミレニアム生まれのイタリア代表FW。エバートンでは苦戦したものの、その才能を発揮できれば大きな戦力に。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年10月1日号より転載・加筆