●巨人−広島
(13〜15日/東京ドーム)

 巨人が2位・阪神に13ゲームの差をつけ、セ・リーグのペナントレースは事実上、決着したと言っていい。今後はむしろ個人記録に注目が移っていくだろう。

 巨人は何と言っても菅野智之の開幕から連勝記録が気になるところ。開幕投手から13連勝。試合数の関係で、2013年に田中将大(当時楽天)が記録した24連勝には到達できないが、単純に見積もって残り4登板でどこまで連勝を伸ばせるか。あるいは、土をつけるチームは現れるのか。ちなみに広島戦は今季3登板で2勝0敗、防御1.89をマークしている。

 また、巨人は岡本和真が本塁打王のタイトルを大山悠輔(阪神)と争い、打点王レースでも村上宗隆(ヤクルト)を6点差でリードしている。今季7本塁打と相性のいい広島戦でさらに数字を積み上げたい。一方、鈴木誠也(広島)も岡本を4本塁打差で追う。巨人戦ではこれまで6本塁打を放ち、水曜日先発予定の田口麗斗からも1本打っている。
 ●中日−阪神
(13〜15日/ナゴヤドーム)

 8年ぶりのAクラス入りを目指す中日は2位・阪神と対決。今季はCSが行われないとはいえ、低迷が続く中日にとってAクラス入り、そして勝率5割は大きな目標になる。

 2戦目登板予定の大野雄大にも注目。勝利数では巨人・菅野に遠く及ばないが121奪三振はリーグ1位で、防御率2.07も菅野の1.89と近い位置にある。8完投はもちろんリーグダントツで、防御率で菅野を上回れば、沢村賞の可能性もわずかながら出てくる。
  打線では、高橋周平が打率3割をキープ(.313)。昨年はシーズン終盤の失速で大台を逃しただけに、プロ初の3割へ向け期するものがあるはずだ。阪神はクローザーのスアレスがリーグ最多の20セーブ。ただ、中日のR・マルティネスが2個差の2位に迫る。果たしてこの3連戦で差が縮まるか、それとも広がるか。
 ◎その他の注目カード
 直接対決ではないが、新人王を争う森下暢仁(広島)と戸郷翔征(巨人)がともに週末の試合で先発マウンドに立つ。8月終了時点では戸郷が優勢だったが、先週のヤクルト戦で森下が8勝目を挙げて並んだ。一方、戸郷はやや調子を落としていて、ここが正念場だ。どちらも残り登板は3、4試合といったところ。熾烈なデッドヒートがどのような決着を見せるか楽しみだ。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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