レアル・マドリーからビジャレアルにレンタル移籍した久保建英は今季、ここまでのラ・リーガ6試合で、一度もスタメン出場を果たせずにいる。

 10月18日(現地時間)に行なわれた第6節のバレンシア戦では、これまでよりは幾分か早い64分にピッチに立ったが、6試合で合計80分間のプレーにとどまるとは、久保もマドリーも、シーズン前には予想していなかったことだろう。

 ゆえに、マドリーがレンタルを強制終了するという噂が絶えず囁かれ、次なる移籍先候補としてソシエダ、ミランなどの名が挙がっている。そして19日には、新たにバジャドリーがオファーを出すとスペインのメディア『TODOFICHAJES』が報じた。

 今後もこの19歳の日本人には、出場の有無や去就をめぐる話題が付きまとうことになるかもしれない。

 そんな中、スペインの日刊紙『AS』は、今季、様々な理由によって出場機会に恵まれずにいる、ラ・リーガの各ポジションの名手たちを特集した「日陰の天才イレブン」と題する記事で、久保を取り上げている。

 ここで選出されたのは、以下の通り。

GK
トマシュ・ヴァツリーク(セビージャ)
DF
エデル・ミリトン(レアル・マドリー)
マリオ・エルモソ(アトレティコ・マドリー)
マルセロ(レアル・マドリー)
MF
久保建英(ビジャレアル)
マルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリー)
ミラレム・ピャニッチ(バルセロナ)
オスカール(セビージャ)
FW
ヤニック・カラスコ(アトレティコ・マドリー)
カルロス・フェルナンデス(セビージャ)
ロドリゴ(レアル・マドリー)
  記事では、久保について「このリストの中でも、最も驚きの存在だ。彼は移籍市場において最も人気があり、マジョルカで素晴らしい1年を過ごした後、ウナイ・エメリのチームで大爆発すると思われていたのだ。しかし現実は、それとは程遠いものだった」と紹介されている。

 そして、「久保が20分を超えてプレーできたのもバレンシア戦だけ。そしてそこで、退場処分を受けた」と、その“不遇”ぶりを紹介した。

 今週からはヨーロッパリーグ(EL)のグループステージがスタートするため、出場機会は大きく増加するとの予測もあり、『MUNDO DEPORTIVO』のように「久保にとっては、自身の力を証明し、現状に風穴を開けるのに、ELは理想的な機会となり得る」と楽観的に見ているメディアもある。

 対して、全ての“鍵を握る”エメリ監督は、『MARCA』によれば「ELではチャンスがあるかもしれない」と起用についての明言は避け、「久保はまだ19歳だ。辛抱強くなければならない。彼は今、適応の過程にある」と、これまで通りの持論を口にしている……。

 22日のEL・シバスポル戦、ピッチ上で試合開始の笛を聞く久保の姿を見ることができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部