前日までに優勝マジックを2としたソフトバンクは27日、PayPayドームでロッテとの19回戦に臨み、勝てばリーグ優勝の一戦に5対1で見事勝利。3年ぶり、史上18回目のリーグ優勝を果たした。

 先発のベテラン和田毅は、初回2三振を奪って三者凡退と完璧な立ち上がりで、そのまま3回までパーフェクトピッチング。一方打線も再三チャンスは作るもの、ロッテ先発の石川歩に抑えられて4回までは両軍無得点。しかし3回には、四球で出塁した1番・周東佑京が続く中村晃への初球に走って今季46個目の盗塁を決め、10試合連続盗塁の新記録を樹立した。

 そして、和田が1死一、二塁のピンチを凌いだ後の5回裏、先頭の9番・川瀬晃がフェンス直撃のツーベースヒットで出塁。周東が送りバントを決めた後、1死三塁で2番の中村晃がセンターへの犠牲フライで先制した。直後の6回表も和田が三者凡退に抑え、6回3安打無失点、8奪三振の完璧な投球でマウンドを降りた。
  ベテラン和田の好投に女房役も応える。直後の6回裏、2死三塁の場面で甲斐拓也がフルカウントからの6球目、インコースを思いっきり引っ張る。打球はレフトスタンドへ一直線に飛び込み、ロッテを3対0と突き放して優勝へ大きく近づいた。ロッテも7回表、和田に代わって登板した岩嵜翔を攻め、1死一、二塁の好機を作るものの、ここは粘りのピッチングで岩嵜が抑え、8回にはモイネロが三者凡退と安定の投球を見せる。さらにソフトバンクはこの後、甲斐がタイムリーなどでさらに2点を追加して9回を迎える。

 5対0の場面でマウンドに上がったのは不動のクローザー森唯斗だったが、優勝への重圧からか、ここからは苦しんだ。先頭の中村奨吾に四球を与え、5番・清田育宏もフェンス直撃のツーベース。これをセンターの柳田悠岐がファンブルして中村が一挙生還し、1点を失う。さらに四球とエラーが重なって2死満塁とされるも、最後は森が福田秀平をセカンドゴロに打ち取ってゲームセットとなった。

 苦しみながらも勝利をつかみ取ってきた今シーズンを象徴するような勝利。工藤公康監督は試合後、「今日はダメだったとしても明日がある、日々新たに気持ちを切り替えてやろうと今シーズンはやってきた。いろんなことがあった中で日々反省し、準備をし、ホークスらしい野球をすることができた」と優勝までの道のりを振り返った。

 コロナ禍の中でも変わらず応援し続けてくれたファンに対しては、「コロナ禍の中で声を出しての応援ができない中でも、ファンの皆さんの拍手が選手たちの何よりの力となった。苦しいシーズンではありましたが、皆さんのおかげで勝つことができました」と感謝の言葉を述べた。

構成●THE DIGEST編集部