イタリア男子フィギュアスケート界 期待の18歳、ダニエル・グラッスルが、得意の4
回転ジャンプで史上初の偉業を達成した。

 昨シーズンのジュニア世界選手権、銅メダリストのグラッスルは、現地24と25日に開催された、イタリア・アイススポーツ連盟主催による新規の国内大会、『グランプリ・イタリア(Gran Premio Italia) 2020』第1戦に出場した。シングルのショートプログラム(SP)で首位に立つと、続いて臨んだフリースケーティング(FS)で、難易度の高い4回転のルッツ、フリップとループに挑み、見事に着氷。単一プログラムの中で、この3種類の4回転を成功させる史上初の快挙を成し遂げた。

 驚きのパフォーマンスに、世界中のフィギュアスケートファンは大興奮!SNS上には、「アメージング!」「ダニエル君、エグイわ〜」「ブラボー!!」「間違いなく欧州のトップ候補」「愛らしいビジュアルと4回転にギャップ萌え〜」と、称賛のコメントが殺到している。

 ブノワ・リショー氏の振付によるこの新プログラムは、音楽にハリウッド映画『ダークナイト』の挿入曲、『ジョーカー』を採用。冒頭で4回転ジャンプを次々と繰り出したかと思うと、終盤に差し掛かったところで、ジョーカーのメイクを模した衣装にチェンジするサプライズ演出が組み込まれている。
  前週にハンガリーで開催されたチャレンジャーシリーズ・ブダペスト杯でも優勝したグラッスル。9月に行なわれたインタビューで、新プログラムについて、「クラシックがこれまでの僕のスタイルだったけれど、異なることにチャレンジすることで、新しい自分を発掘したい」とコメント。技術面については、「SPは、4回転1本から2本にする予定。フリーの4回転はトゥループを加える方向で、サルコーも練習を重ねている。コンビネーションでも4回転を跳びたい」と、意気込みを語っていた。

 グランプリ(GP)シリーズ、今シーズン初戦のスケート・アメリカで、ネイサン・チェンが4連覇を達成するなか、新型コロナウイルスの感染再拡大により、第4戦フランス大会は中止が決定。厳しい状況が続くフィギュア界だが、グラッスルが4回転に一段と磨きをかけてファンを喜ばせてくれることを期待したい。

『グランプリ イタリア2020』は、今月10月から12月に計4戦が行なわれ、各試合の優勝者(重複時は上位優先措置)が、2月に開催されるファイナルへの出場資格を与えられる。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ルッツ、フリップとループの4回転に成功。途中で衣装が変わる!グラッスルの演技(2:05:03頃より)