リバプールは10月3日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)グループステージ第3節で3連勝を懸けてイタリアのアタランタと敵地で対戦する。

 ここまでリバプールは、前線の基本的な布陣としてモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノの「フロントスリー」を固定し、国内カップ戦やCLで格下と目される相手には、ディオゴ・ジョッタ、南野拓実、そしてジェルダン・シャキリらバックアップ組を起用してきた。

 しかし、加入してすぐに結果を出したジョッタが早くもフロントスリーの牙城を崩そうとしており、今夏の移籍が確実視されていたシャキリも、プレミアリーグ第7節のウェストハム戦では見事なスルーパスでジョッタのゴールをアシストし、改めてその力を示してみせた。
  その一方で、南野は後半途中出場となったCLアヤックス戦では豊富な運動量と攻撃の組み立てで高評価を受けたが、続くミッティラン戦ではボールが足につかず、現地メディアからは酷評されてしまい、ウェストハム戦で出番は訪れなかった。

 こうした状況の中で行なわれるアタランタ戦、攻撃的な姿勢をウリとするカルチョのクラブ相手に、最高の攻撃の駒を揃えて真っ向勝負を仕掛けると見ているのが、リバプールの地元紙『Liverpool Echo』だ。

 リバプールが長期欠場中のフィルジル・ファン・ダイクに加え、ファビーニョ、ジョエル・マティプも怪我と、最終ラインの陣容に大きな問題を抱えているものの、アタランタもまた守備に弱さのあるチームと分析しており、プレミア王者は「攻撃こそ最大の防御」を実践するという。

「サラーとマネの巧妙な動きは、アタランタの3バックには対処するのが難しい」「ジョッタを加えた3人は相手の守備組織を破壊する完璧なツールを擁している」とアウェーチームの攻撃力を強調する同メディアは、また「味方にスペースを生み出せる」として、フィルミーノがこの試合のキーマンになるかもしれないとも報じている。
  最終ラインをカバーするための4-2-3-1の布陣で前2列を前述の4人が埋めるという攻撃的布陣のリバプールが、キーマンのWBロビン・ゴセンスを欠くことでより厳しさを強いられるアタランタより有利、というのが同メディアの予想である。

 一方、リバプールの専門メディア『THIS IS ANFIELD』は、ローテーション採用の可能性を捨てておらず、「フィルミーノだけでなく、マネも休息の恩恵を受ける」として、南野をワントップに置き、後ろにサラー、シャキリ、ジョッタを並べた4-2-3-1のシステムを記載している。
  またUEFAの公式サイトも、プレビュー記事の予想メンバーに、サラー、ジョッタとともに南野の名を3トップのひとりとして挙げている。日刊紙『Daily Mirror』も、ジョッタ、ディボック・オリジとともに、南野の名を記した。

 このように、各メディアの予想はそれぞれ異なり、蓋を開けてみなければ、リバプールの陣容、そして南野の出番の有無は分からない。ただ、いずれの結果になるにせよ、序列を下げたと思われるこの25歳の日本人に、まだ失格の烙印が押されたわけではない。

『Daily Mirror』は、ジョッタが前線のあらゆるポジションをこなせ、チーム全体に大きな影響を与えられる選手だと評価し、「まだ始まったばかり」と今後のさらなる躍進を予想しているが、同時に「南野にはまだ“判決”は下されていない。オリギのリバプールでの時間は間もなく終わりそうだが……」とも綴っている。

構成●THE DIGEST編集部