メジャーリーグでは現地時間12日、両リーグのMVPが発表され、2020年の記者投票によるアウォード受賞者が出揃った。ではここで、改めて受賞者たちの顔ぶれを振り返ってみよう。

▼MVP
ア・リーグ:ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)
ナ・リーグ:フレディ・フリーマン(ブレーブス)

 ア・リーグでは、史上初の両リーグ首位打者に輝いたDJ・ラメイヒュー(ヤンキース)や、タイトル獲得はないが本塁打でリーグ3位、OPSは2位と好成績を残したホゼ・ラミレス(インディアンス)との混戦を制し、両リーグ最多の60打点で2年連続のタイトルを獲得したアブレイユが初の受賞を勝ち取った。一方のナ・リーグは、打率・出塁率・長打率・OPSすべてでリーグ2位の成績を残したフリーマンが当初から当確とみられており、予想通りの結果に。ムーキー・ベッツ(ドジャース)は史上2人目の両リーグMVPを惜しくも逃した。

▼サイ・ヤング賞
ア・リーグ:シェーン・ビーバー(インディアンス)
ナ・リーグ:トレバー・バウアー(レッズ)

 ア・リーグはビーバーが最多勝・最優秀防御率・最多奪三振の投手三冠を総なめにする活躍で、投票が始まる前から確実と言われていた通り、貫禄の満票受賞。前田健太(ツインズ)も2位に入ったが、今回は相手が悪かった。一方のナ・リーグは最優秀防御率のバウアーと最多勝のダルビッシュ有(カブス)がほぼ互角の成績だったが、全30票の1位票のうち、27票を得たバウアーに軍配が上がり、ダルビッシュは受賞ならず。
 ▼新人王
ア・リーグ:カイル・ルイス(マリナーズ)
ナ・リーグ:デビン・ウィリアムズ(ブリュワーズ)

 ア・リーグでは、いずれも新人でリーグトップの11本塁打、OPS.801を記録したルイスが下馬評通りに満票で受賞。マリナーズの新人王はあのイチロー以来の快挙だ。一方のナ・リーグは正二塁手として攻守にわたって活躍したジェイク・クローネンワース(パドレス)が有力視されていたが、蓋を開けてみれば、魔球チェンジアップを武器に投球回の倍近い三振を奪い、被打率も.090と驚異の投球を見せ、トレバー・ホフマン賞も受賞したリリーバー、デビン・ウィリアムズが勝ち取った。

▼最優秀監督賞
ア・リーグ:ケビン・キャッシュ(レイズ)
ナ・リーグ:ドン・マッティングリー(マーリンズ)

 ア・リーグはキャッシュの他に、昨年は負け越したチームをいずれもプレーオフまで導いたチャーリー・モントーヤ(ブルージェイズ)、リック・レンテリーア(ホワイトソックス)の2人がファイナリストとなったが、やはりスター不在で総年俸も低い“雑草軍団”レイズをその采配でリーグ制覇まで導いたキャッシュが選ばれた。ナ・リーグの候補には、いずれも就任1年目でチームをプレーオフまで導いたデビッド・ロス(カブス)とジェイス・ティングラー(パドレス)が名を連ねていたが、開幕直後にチームで新型コロナウイルスの集団感染が発生しながら、それを乗り越えてマーリンズ17年ぶりのポストシーズン進出を果たしたマッティングリーが獲得。彼は1985年に選手としてMVPを受賞しており、MVPと最優秀監督賞をともに受賞するのは史上5人目の快挙だった。

構成●SLUGGER編集部

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