[日本シリーズ第2戦]ソフトバンク13−2巨人/11月22日/京セラドーム大阪

【ソフトバンク・総評】 7.5
 打線が爆発して13−2で連勝した。1回1死から四球で出塁の川島慶三を置いて、3番・柳田悠岐がセンターオーバー二塁打で先制。4番・グラシアルの二塁への内野安打などで2点を追加した。投げては先発の石川柊太が序盤から飛ばす。最速150キロのストレートとカットボール、フォーク、パワーカーブを駆使して6回途中まで2失点。6回のピンチを切り抜けると、7回にデスパイネの満塁本塁打で試合を決めた。モイネロ、森唯斗を温存することにも成功し、第3戦からは地元福岡。シリーズの流れをぐっと引き寄せた。

【日本シリーズPHOTO】巨人2‐13ソフトバンク|デスパイネが満塁弾含む6打点と大暴れ!ソフトバンクが巨人に連勝!

<スタメン野手>
1 遊 周東佑京 5.5
守備では好プレーを見せたが、バッティング面では快音は聞かれずチーム唯一の無安打。スウィングは悪くないだけに、結果が欲しいところ、

2 二 川島慶三 6.0(7回交代)
初回の先制攻撃はこの人の四球から始まった。自身の役割をしっかりと理解して、黒子役に徹する働きだった。 
 3 中 柳田悠岐 7.0(7回交代)
相手先発・今村信貴に落ち着く間を与えない先制タイムリー二塁打。2打席目も追い込まれてから技ありの安打を放ってグラシアルの一発につなげた。

4 左 グラシアル 7.0(7回交代)
3回に戸郷翔征から放った2ラン本塁打を含む2安打2打点3得点の活躍。打つだけでなく、積極果敢な走塁も印象的だった。

5 右 栗原陵矢 6.5
3長打を放った第1戦から一転、今日はデスパイネへのつなぎ役に徹してすべてシングルで4安打。これでシリーズ8打数7安打となった。

MAN OF THE MATCH
6 指 デスパイネ 7.5(9回交代)
ノーヒットで2打点を挙げた後、7回には鍵谷陽平から大好物の外角高め速球を右中間へ運ぶグランドスラムを放って試合を決定付けた。

7 一 中村晃 6.0(7回交代)
打席内容は決して良くはなかったが、7回の第4打席で何とか1安打。一塁守備は安定していた。
 
8 三 松田宣浩 6.0(9回交代)
第1戦から7打席続けて凡退していたが、7回に三遊間を破るシリーズ初安打。守備ではムードメーカーとしてよく声が出ている。
 9 捕 甲斐拓也 6.5
2回にセンター左へ本塁打を放ち、ハットでも存在感を発揮。守備では石川柊太を上手くリードし、6回のピンチも切り抜けた。

<途中出場野手>
牧原大成 ―(7回代打→守備)
真砂勇介 ―(7回代走→守備)
明石健志 ―(7回守備)
上林誠知 ―(7回守備)
長谷川勇也 ―(9回代打)
川瀬晃 ―(9回代打→守備)

<投手>
石川柊太 6.5(5.1回)
序盤から飛ばして6回途中2失点で勝利投手。5、6回で反撃を浴びたが、リードのアドバンテージをしっかり活用しての投球だった。

嘉弥真新也 6.5(0.1回)
6回、1死一、二塁で流れが相手に行きそうな場面で登板し、丸佳浩に4球続けてスライダーを投げて三振。“必殺仕事人”にふさわしい一人一殺の活躍だった。

高橋礼 6.0(0.1回)
四球を出して満塁のピンチを作ったものの、最後は中島を三振に切って取ってピンチを脱した。
 岩嵜翔 6.0(1回)
9点リードの7回に登板して3人で料理。最速154キロとスピードも十分で、いい調整登板になったのではないか。

杉山一樹 6.0(1回)
日本シリーズ初登板は坂本勇人に四球を与えたものの、岡本和真を高めのストレートで空振り三振。無失点で切り抜けた。

椎野新 6.0(1回)
先頭の亀井善行に安打を許したが、中島宏之を併殺に仕留め、結果的に3人で片付けた。

<監督>
工藤公康 7.0
5点リードの6回にピンチを招くと、継投策に入った。巨人打線の目を覚まさせないために先手を打つ采配だったと言える。無失点で切り抜けた直後にデスパイネが満塁弾。ただ勝つだけではない百戦錬磨の采配だった。 

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。