ブラジル1部のボタフォゴが苦しんでいる。国内カップ戦「コパ・ド・ブラジル」では2部のクラブ相手にラウンド16で敗退、進行中の全国選手権(セリエA)では21試合(全38試合)を終えたところで、降格圏内の19位(全20位)……。

 パウロ・アウトゥオリ、ブルーノ・ラザロニに続く、今季3人目の監督としてアルゼンチン人のラモン・ディアスを招聘。就任早々に腫瘍除去手術のためにチームを離れた指揮官に代わり、息子のエミリアーノが采配を振るうも、2試合続けてホームで敗北を喫した。

 21節のフォルタレーザ戦を1-2で落とした後、監督代行は8試合連続未勝利のチームについて「簡単に守備を破られすぎ」と問題点を挙げ、同時に攻撃についても「本田圭佑やサモロン・カルーといった経験豊かな選手がいるのに、なかなかチャンスが作れない」と不満を漏らした。

 本田はここまでセリエAでは14試合出場2得点。フォルタレーザ戦では、地元紙『LANCE!』からも「パフォーマンスが良くなかった」として採点で「5」(10点満点中)をつけられるなど今ひとつの出来。34歳のキャプテンは、チームを奮い立たせることに苦しんでいる。
  しかしそんな日本人を、ブラジルの総合メディア『globo.com』は高く評価している。これは、ボタフォゴのネウソン・ムファレジ会長が間もなく3年間の任期を終えるということで、その任期中に加入した46人の選手を同メディアが評価するという記事の中でのことだ。

 今年1月に加入した本田に与えられたのは、最高評価の五つ星。個人の寸評では「大型補強だったが、まだ期待ほどの成果を上げていない」と厳しいものの、MF全体の評価では「間違いなくベストは、2020年のチームの大スターである本田だ」と記している。

 他に満点評価なのは、CBのガブリエウとFWエリキ(現横浜F・マリノス)の2人だけであり、本田への評価の高さが分かるだろう。ちなみに各ポジションでの平均の星の数は、GKが3、CBが2、SBが1.85、MFが1.44、FWが1.81と、かなり厳しいものとなっている。

 本田については、ブラジルのメディア『BOLAVIP』の「ブラジルで輝いた外国人」という記事の中でも取り上げられており、「今年2月にブラジルに到来し、ボタフォゴのユニフォームを身に纏った時には、すでに多くのファンを獲得していた」と綴られ、25位にランクインした。

 ちなみに、24位はミラン時代に本田のボスでもあった、オランダの伝説的MFであるクラレンス・セードルフ(ボタフォゴ)。先頃、現役引退を表明した元アルゼンチン代表のハビエル・マスチェラーノ(コリンチャンス)は20位、同じくコリンチャンスでは「カルリストス」の愛称で知られたカルロス・テベスは18位にランクインしている。ベスト5は以下の通り。

1位:ロドルフォ・ロドリゲス(ウルグアイ/サントス、ポルトゲーザ、バイーア)
2位:ダリオ・ペレイラ(ウルグアイ/サンパウロ、フラメンゴ、パルメイラス)※後に松下電器(ガンバ大阪の前身)にも所属
3位:カルロス・ガマラ(パラグアイ/インテルナシオナウ、フラメンゴ、パルメイラス)
4位:ペドロ・ローシャ(ウルグアイ/サンパウロ、コリチーバ、パルメイラス、バングー)※現役引退後は京都パープルサンガ(当時)を指揮
5位:エリアス・フィゲロア(チリ/インテルナシオナウ)

構成●THE DIGEST編集部