12月22日(日本時間23日)、NBAの2020−21シーズンが開幕した。シーズン序盤戦の見どころの1つに挙げられるのが、オフに移籍した選手たちの新天地での活躍だろう。心機一転を図る彼らは新たなチームでどのようなスタートを切ったのか。今回は【ウエスタン・カンファレンス編】をお届けする。
※各選手のシーズン初戦の成績を掲載。左から対戦相手、出場時間、得点、リバウンド、アシスト、±(出場時のチームの得失点差)。

■クリス・ポール(サンダー→サンズ)
vs マーベリックス/28分・8点・4R・5A・−10

■ジェイ・クラウダー(ヒート→サンズ)
vs マーベリックス/26分・4点・9R・4A・−12

 過去、ホーネッツ(現ペリカンズ)、クリッパーズ、ロケッツでチームをプレーオフに導き、昨季は下馬評の低かったサンダーを牽引したポールは自身5球団目のサンズで今季を開幕。35歳の司令塔は前半2得点と数字こそ低調だったものの、終盤に真価を発揮。残り3分にリードを広げるフリースローを沈めると、1点差で迎えた1分20秒には必殺のミドルジャンパーをヒット。さすがの勝負強さを見せて開幕戦勝利に貢献した。

 昨季はヒートのファイナル進出に貢献したクラウダーも、ポールとともに先発メンバーとして新天地デビュー。得点は4点のみだったが、唯一のフィールドゴールは残り5分に決めた値千金の3ポイント。9リバウンド、4アシストに加え、タフな守備でも存在感を放った。
 ■デニス・シュルーダー(サンダー→レイカーズ)
vs クリッパーズ/28分・14点・12R・8A・−10

■マルク・ガソル(ラプターズ→レイカーズ)
vs クリッパーズ/12分・0点・1R・1A・−8

■モントレズ・ハレル(クリッパーズ→レイカーズ)
vs クリッパーズ/32分・17点・10R・3A・−3

 王者レイカーズに加入した実力者たちの初陣は、明暗が分かれる結果となった。昨季はシックスマンとしてサンダーの躍進に貢献したシュルーダーは、新天地では先発PGとしてスタート。得意のドライブからレブロン・ジェームズやモントレズ・ハレルの得点を演出し、両チーム最多の8アシストを供給。リバウンドでも2桁を奪い、あわやトリプルダブルの活躍だった。

 また、昨季は最優秀シックスマンに輝いたハレルも古巣相手に躍動。7本中6本のシュートを沈めたほか、10リバウンド、1ブロックと、持ち前のエネルギッシュなプレーでベンチからチームを盛り立てた。一方のガソルはまだ試運転といった様子。12分間で無得点、5ファウルといいところなく、第4クォーターはベンチから戦況を見守った。もっとも、35歳のベテランはこれから徐々に調子を上げていくだろう。
 ■サージ・イバカ(ラプターズ→クリッパーズ)
vs レイカーズ/21分・15点・6R・0A・−8

■ニコラ・バトゥーム(ホーネッツ→クリッパーズ)
vs レイカーズ/28分・3点・6R・6A・−2

 頂点を狙うクリッパーズに迎えられたベテラン2人はともに先発として新天地デビューを飾った。一昨季の王者ラプターズから加入したイバカは第1クォーターに8得点と幸先のいいスタートを切ると、後半にも要所でゴールを重ね、チーム3位の得点をマーク。2本の3ポイントのほか守備でも存在感を示すなど、期待された働きで勝利に貢献した。

 昨季は22試合の出場に終わり、5年間在籍したホーネッツを構想外となったバトゥームも随所に持ち味を発揮。得点こそ試合開始直後に決めた3ポイント1本に終わったものの、アシストはチーム最多の6本を記録。カワイ・レナードとポール・ジョージの2大エースのシュートチャンスを演出し、イバカとともに開幕戦勝利に一役買った。

■ケリー・ウーブレイJr.(サンズ→ウォリアーズ)
vs ネッツ/26分・6点・7R・2A・−28

 昨季サンズで自己最多の平均18.7点をあげスウィングマンはオフに2度のトレードを経てウォリアーズに加入。新天地では攻守のキーマンとして期待されるが、初陣では本来の実力を発揮しきれなかった。第1クォーターこそ強烈なプットバックダンクでファンを沸かせたものの、試合を通じてわずか6得点。3ポイントは6本放って成功ゼロと精度を欠いた。もっともこの1試合だけで評価が急落することはなく、今後もチームのキーパーソンであることは変わらないだろう。
 ■エリック・ブレッドソー(バックス→ペリカンズ)
vs ラプターズ/34分・18点・2R・6A・+4

■スティーブン・アダムズ(サンダー→ペリカンズ)
vs ラプターズ/31分・8点・8R・3A・+16

 ドリュー・ホリデーとの交換でバックスから放出されたブレッドソーは、若手が多く伸びしろを秘めたペリカンズで再出発。その初戦では序盤こそやや固さが見られたものの、終わってみればチーム3位の18得点と上々の出来。第2クォーターには3本の3ポイントを含む12得点と気を吐き、チームの逆転勝利に貢献した。

 ブレッドソーと同じく先発に名を連ねたアダムズは、プロ入りから7年を過ごしたサンダーを離れて初の一戦に。新天地でも身体を張った守備とリバウンドは健在で、3アシスト、4スティール、2ブロックとマルチに活躍した。今後も若手を支えるインサイドの要として期待は大きい。

■デリック・フェイバーズ(ペリカンズ→ジャズ)
vs ブレイザーズ/16分・10点・7R・3A・+5

 2011〜19年に8年半在籍した古巣に戻ったビッグマンは、かつての先発ではなく今季はベンチの一角としてスタート。ブレイザーズとの初戦では5本のシュートをすべて沈め、10得点、7リバウンドときっちりと仕事を果たした。かつてのチームメイトとの連携も問題なく、ルディ・ゴベアのバックアップとしてシーズンを通じて重宝されそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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