ケビン・デュラント、カイリー・アービングという2大スーパースターを擁し、今季の最注目チームと目されるブルックリン・ネッツは、12月22日(日本時間23日、日付は以下同)に行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズとのシーズン開幕戦を125−99で飾った。

 アービングが26得点、デュラントが22得点、シックスマンのキャリス・ルバートが20得点とそれぞれが見せ場を作り、最大38点差をつける猛攻でウォリアーズを粉砕。その勢いは今季の躍進を十分に感じさせるものだった。

 ネッツは昨季、デュラントがアキレス腱断裂のため全休、アービングも右肩の故障で20試合のみの出場に終わったものの、ルバートやスペンサー・ディンウィディー、ジョー・ハリス、ジャレット・アレンら若手を中心にプレーオフ進出を果たした。

 そこに強力な2人の得点源が加わる今季、アービングは「俺たちのゴールはものすごく高くなっていると思う。(今夜のように)コート上で支配し、それをコンスタントにやっていきたいね」と、自分たちへの期待の高さを改めて語った。
  約1年半ぶりの復帰戦となったデュラントも「俺たちは素晴らしいスタートを切ることができたと思う。これから先もこの調子で行きたいね。俺はコートに出て“W(勝利)”を手にすることを楽しみにしていた。仕事を終えることができて嬉しいよ」と充実感を滲ませていた。

 そんなネッツにとって、25日に行なわれるボストン・セルティックスとのクリスマスゲームは、現時点におけるチームの立ち位置を把握できる絶好の試合となる。今季からネッツを率いるスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)は24日のチーム練習後に意気込みを語った。

「(セルティックス戦は)大きなテストになると期待している。我々は相手チームを打ち負かすため、全てを注ぎ込まなければならないだろう。セルティックスは(23日のミルウォーキー・バックス戦で)大きな勝利を手にした。我々はイースタン・カンファレンスを制する有力候補のひとつに立ち向かうことになる。最高のテストになるさ。選手たちはきっと準備できているはずだよ」
  クリスマスゲームは毎年5試合、厳選された10チームが戦うNBAのビッグイベントだ。その年の優勝候補やスター選手を抱える人気チームが、全米中のファンの前で聖なる夜にプレーする。大一番を控えたネッツの選手たちも、それぞれの思いを口にしていた。

「クリスマスの日にプレーすることは、どのチームにとっても光栄なこと。大事な慣習さ。フットボールにとってサンクスギビングデイが大事な日だとすれば、NBAにとってはクリスマスがそれにあたるだろうね」(ハリス)

「バスケットボールプレーヤーとして、多くの人たちがクリスマスゲームを見て育ってきたんじゃないかな。僕はレイカーズファンだったから、彼らは毎年クリスマスにプレーしていたよ。クリスマスにプレーするんだから、楽しくなるはずさ」(ディンウィディー)

 アービングの古巣でもあるセルティックスは、司令塔のケンバ・ウォーカーこそケガで出遅れているものの、ジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンの両ウィングを軸に、マーカス・スマート、トリスタン・トンプソンなど内外に役者が揃う実力派チーム。知将ブラッド・スティーブンスHCがネッツ相手にどのようなゲームプランを講じてくるかも気になるところだ。
  ナッシュHCはウォリアーズとの開幕戦で見せた自分たちのディフェンスについて「ほとんどの部分でとても素晴らしかった」と評しており、「毎日向上している。それが最も重要であり、優先していること」と手応えを口にしている。

「我々は今、素晴らしいタレントとともに光栄な位置にいる。でもタレントが全てではない。このチームは毎日競っている段階なんだ。どれだけ多くのショットを放ったか、得点やリバウンドをどれだけ記録したのかに関わらず、我々は他チームを打ち負かそうとしているところなんだ」

 好スタートを切ったネッツにとって、同地区のライバルであり、リーグきっての堅守を誇るセルティックス戦は格好の腕試しの場と言っていい。ナッシュHC率いるタレント集団がクリスマスゲームでどんな戦いを見せるのか。豪華なスター選手たちの競演とともに、両チームの指揮官の采配の数々にも注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

【名場面PHOTO】ジョーダン最後のオールスター、コビー81得点、カーターの豪快ダンク……1999-2019 NBA名場面集