長野県長野市のビックハットで開催されている「全日本フィギュアスケート選手権」が27日に第3日を迎え、女子フリースケーティングが行なわれた。昨シーズン王者の紀平梨花は、自身公式戦初となる4回転サルコーを成功させ、フリー154・90点、総合234・24点で2連覇を達成した。

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 ショートプログラムで首位に立った紀平は、注目を集めた舞台で大技をきっちり決めてみせた。漫画が原作の連続ドラマ『コウノドリ』のメインテーマ曲、ピアニストの清塚信也さん演奏の『Baby,God Bless You』にのせ、冒頭で4回転サルコーを着氷。GOE(出来栄え点)3.19点がつく美しいジャンプを披露した。

 ただ、その後のトリプルアクセルは回転不足で減点。とはいえ、その後は3回転フリップ+オイラー+3回サルコー、3回転ループ、後半のダブルアクセル、3回転フリップ+トゥループ、2Aとジャンプ要素をクリアし、初披露のプログラムを優雅に舞った。
  紀平のジャンプ成功を、ロシア・メディア『Sports Express』は「日本の紀平選手が国内選手権で4回転サルコーを決めた。18歳の選手にとって公式戦で初の4回転ジャンプとなる」と速報で伝えている。

 また、五輪公式メディア『Olympic Channel』のニック・マカヴェル記者は「印象的なジャンプ。すごい。3Aでポイントをいくつか失ったけれど、彼女のプログラムには何ら影響はなかった」と感嘆。名物記者ジャッキー・ウォン氏も「リカ・キヒラのクワド・サルコー!」と興奮を抑えきれない様子を見せている。
 
 そして、世界のフィギュアファンにも大きな反響を呼んでいる。「とうとうやった!」「リカー!」「女王の風格」「ついに! ワールド(世界選手権)でシェルバコワとの対戦が楽しみになってきた」「彼女を愛してるわ」「最高に目覚めの良い朝になった、ありがとうリカ!」など、英語やロシア語、フランス語で歓喜の声が上がった。

 今シーズンは新型コロナウイルスの影響で久しく公式戦がなく、紀平にとっては今シーズン初の公式戦。この難しい状況で世界での戦いを見据えたチャレンジを成功させた18歳に、フィギュアファンは惜しみない拍手を送っている。

構成●THE DIGEST編集部