2020年のスポーツ界におけるトピックスを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、11月のラスベガスでジェイソン・モロニーとの防衛戦を制したWBAスーパー&IBF同級王者・井上尚弥について。圧巻の強さを見せた“モンスター”の衝撃KOに、米ボクシング専門メディアが絶賛の声をあげた。

記事初掲載:2020年11月1日

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 日本のモンスターがやってのけた。

 現地時間10月31日、ラスベガスのMGMグランドガーデンで、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)は、同級上位ランカーのジェイソン・モロニー(オーストラリア)と防衛戦に臨み、7回KO勝ちで、見事に制した。

 ハロウィンの夜に躍動したのは“モンスター”だった。

 序盤は互いの出方を伺う一進一退の攻防が続いたものの、6回に左フックのカウンターでダウンを奪った井上は、後退するモロニーから主導権を握ると、7回に渾身の右ストレートを炸裂。これが相手の顔面にクリーンヒットしてKO勝ちを収めた。
  挑戦者の勢いに飲まれずに「ラスベガスだから相手を倒しきる」という宣言通りのノックアウト勝ちを収め、防衛を果たした井上には、海外メディアも驚嘆している。アメリカのボクシング専門メディア『Boxing Scene』は、「イノウエは見事に7回で仕留めた」と絶賛した。

「立ち上がりからイノウエの力が発揮された。ラウンドが進むごとにモロニーを罰し、破壊し続けた。そして7回に重たいカウンターを命中させ、コンテストは終了した」

 初のラスベガスでの大一番で、チャンピオンらしく巧者ぶりを発揮した井上。試合後には、WBO同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)戦の可能性も示唆した“モンスター”の今後からも目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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