1月1日(日本時間2日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズはターゲット・センターに乗り込んでミネソタ・ティンバーウルブズと激突した。

 前日のシカゴ・ブルズ戦(130−133)に続く連戦となったウィザーズはラッセル・ウエストブルックが休養のため欠場。今季2戦目となった八村塁のほか、ハウル・ネト、ブラッドリー・ビール、デニ・アブディヤ、トーマス・ブライアントの先発陣で試合に臨んだ。

 対するウルブズは、カール・アンソニー・タウンズが左手首のケガ、ジョシュ・オコーギーが左ハムストリングの負傷で欠場。リッキー・ルビオ、ディアンジェロ・ラッセル、ジャレット・カルバー、マリーク・ビーズリー、ナズ・リードが先発に名を連ねた。

 開幕5連敗のウィザーズはこの試合、八村のポストプレーを起点に攻撃を仕掛ける。センターのブライアントを3ポイントエリアに配置し、相手の唯一のビッグマンであるリードを外へと引きずり出して八村のためのスペースを作り出した。
  試合開始直後、ローポストにポジショニングした八村は、パワードリブルでリングへと近づき、右ウイングで待ち構えるブライアントの3ポイントをお膳立て。その後も同じようなプレーでディフェンダーを引き寄せてからアブディヤの3ポイントをアシストし、序盤の好リズムを生み出した。

 第1クォーター残り約7分には右ローポスト付近から左ドリブルでリング下まで持ち込み左手のレイアップでフィニッシュ。第2クォーター終盤にはビールのシュートモーションから絶妙なパスを受け取ってボースハンドダンク、第3クォーター中盤にも流れるようなボールムーブからリング下でレイアップを押し込むなど、要所で加点した。

 その後もビールとブライアントを中心に手負いのウルブズから順調に得点を重ねたウィザーズは、第3クォーターを40−14と圧倒。最終スコア130−109で連敗を脱出し、待望の今季初勝利を手にした。
  八村は19分29秒の出場で11得点、4リバウンド、2アシスト。第3クォーター終了時点で100−71と大量リードしていたこともあり、第4クォーターはベンチから勝利を見届けた。フィールドール成功率37.5%(3/8)、3ポイントは試投なしと決して派手な活躍ではなかったが、フリースローを6本中5本沈めるなど、インサイドで踏ん張り着実に得点を積み重ねた。

 ウィザーズはエースのビールが球団初、開幕から6試合連続の25点超えとなる31得点、7アシスト。そのほか、ブライアントが18得点、7リバウンド、ジェローム・ロビンソンが13得点、ネトが12得点、アブディヤが11得点、7リバウンド、3アシスト、3スティール、ダービス・ベルターンスが11得点、ロビン・ロペスが11得点、3ブロックと計8選手が2桁得点というバランスの良い攻撃が光った。

 スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は「我々は多くの試合で惜しいところまでいった。今日は堅実なゲームができたことが良かった。試合を通して、このチームは正しいインテンシティとアンセルフィッシュなプレーを攻守両面でできていた」と選手たちを称えた。
  今季初勝利について、ビールは「最高さ。気分も高まっている。肩の荷が下りたようだ」と安堵の表情を浮かべた。

 もっとも、ウィザーズはこれから難敵との対戦が続くだけに、気を引き締めてかかる必要がある。3日からはブルックリン・ネッツとの一戦をはじめ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(6日)、ボストン・セルティックス(8日)とのアウェー3連戦。その後、ホームでマイアミ・ヒート(9日)、フェニックス・サンズ(11日)、ユタ・ジャズ(13日)といった強敵を迎え撃つことになる。

 9日のヒート戦は連戦の2日目のため、ウエストブルックが欠場することが濃厚だが、仮に“Mr.トリプルダブル”がその他の全試合に出場できたとしても、1勝をもぎ取るのは容易ではない。2021年初勝利を追い風に、逆襲を期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動!NBA1年目から存在感を放った八村塁”の厳選ショット!

【今日のハイライト @rui_8mura 】#八村塁 選手は約19分出場、11得点、4リバウンド、2アシスト。#ウィザーズ|#DCAboveAll pic.twitter.com/HsaAMo49AN

— ワシントン ウィザーズ (@washwizardsjp) January 2, 2021