リバプールは1月8日(現地時間)、FAカップ3回戦でアストン・ビラを4-1で下し、次ラウンド進出を果たした。

 過去3試合で2分け1敗と低調な結果に終わっていたリーグ王者だが、ユルゲン・クロップ監督はこのカップ戦でもメンバーの入れ替えは一部にとどめ、その中には4試合ぶりの出場となる南野拓実も含まれていた。

 プレミアリーグ第14節クリスタル・パレス戦で好パフォーマンスを披露して大勝に貢献したにもかかわらず、以降の3試合で出番を与えられなかったことがファンや現地メディアからも疑問視された25歳の日本人は、モハメド・サラー、サディオ・マネとともに3トップを組み、左サイドで試合開始を迎えた。

 主力にコロナ感染者を出したことで、サブやユースの選手でチームを組むことを余儀なくされたアストン・ビラに対し、リバプールは8割を超えるボールポゼッションを誇り、シュート数も相手の10倍以上を放って(29本)、開始4分でのマネの先制点を含む4ゴールを挙げて久々の公式戦勝利を飾った。
  南野は1-1で迎えた60分、ペナルティエリア内でサラーのパスを受けると、背後からチャージを受けながらも、フリーのジョルジニオ・ヴァイナルダムにパスを通してダイレクトシュートを引き出し、決勝点となるゴールを演出してみせた。

 アシストという結果を出した彼だが、地元紙『Liverpool Echo』はジョーダン・ヘンダーソンと並ぶ「4」(10点満点中)の最低採点を与え、寸評は「前半はほとんどプレーに絡めず、何もできず。後半は少し良くなったが、交代させられた」と非常に厳しいものだった。

 日刊紙『Daily EXPRESS』も同じく採点「4」で、「最後のボールタッチは、ヴァイナルダムへのアシストの場面。それ以外は効果の薄いプレーばかりで、プレミアリーグでの出場を後押しするものは何もなかった」と、こちらもかなり辛辣な記述となっている。

 クラブの専門メディアでは、『THIS IS ANFIELD』が「長い間、試合に入り込むのに苦労していた。ヴァイナルダムのアシストを決めたものの、しばしばパスの出しどころを見つけられずにいた」として採点は「5」、同じ点数の『Rousing The Kop』は「前半はほとんど試合に関与できず。後半は時間とともに良くなったが、それでもチャンスを潰したという印象」と綴った。
  英国サッカー専門メディアの『90min』も同様で、「試合への影響はほとんどなく、レギュラー獲りをアピールするチャンスを活かせなかった」として、採点はやはり「5」止まりだった。

 ちなみに、彼に代わって61分にピッチに立ったジェルダン・シャキリは63分、65分と続けてアシストを記録。各メディアからは及第点以上の評価を受け、ファンからはSNSを通して「チアゴ・アルカンタラとともに違いを見せた」「(17日に行なわれる第19節の)マンチェスター・ユナイテッド戦では彼をプレーさせて」などの書き込みが多く投稿されている(『Liverpool Echo』より)。
  日刊紙『Daily Mirror』は、「チームが過去3試合で1点しか取れず、クロップ監督が間違いを犯したとされる風潮の中で、南野は彼の構想に無理やり入り込む最大のチャンスを迎えたが、結果的に指揮官が出場機会を限定したことは正しかったと証明されたのかもしれない」と綴った。

 久々のプレーは、期待したものを南野にはもたらさなかったようだが、巻き返しの機会はいつ訪れるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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