例年以上に遅い展開となっているMLBのストーブリーグ。しかし年末にダルビッシュ有やブレイク・スネルの電撃トレードが決まると、年明け7日にはフランシスコ・リンドーア&カルロス・カラスコがメッツへ。そして11日、FA市場No.1リリーバーと目されていたリアム・ヘンドリクスがホワイトソックスと3年3900万ドル+オプションで契約に合意して、“ようやく”動き出した感がある。

 もっとも、日本のファンの中で一番去就が気になるのは田中将大だろう。ニューヨーク・ヤンキースとの7年1億5500万ドルの大型契約を満了した右腕はこのオフ、初のFAを迎えた。もっとも、市場に出る前からヤンキースとは“相思相愛”と言われており、早期残留が決まると言われていたが、現時点でもなかなか情報が出て来ない。

 これはコロナ禍の影響や、首位打者のDJ・ラメイヒューの引き留めをヤンキースが最優先としていることが考えられるが、『NYポスト』などでレポーターを務めるパット・ラガッゾ記者が11日、驚きの内容の記事を寄稿した。

 タイトルは、「複数球団がマサヒロ・タナカの健康面に懸念を示している」だ。
  同氏は関係者筋の情報として、田中はヤンキース以外の球団とも交渉をしているとしながらも、「複数球団がフィジカルチェックの結果にいくらか懸念材料を持ったようだ」と伝えた。そして、その結果に対して「ア・リーグの少なくとも1球団が獲得意欲を削いだ」という。

 田中は東北楽天から移籍した2014年、開幕から快刀乱麻の投球を見せてオールスターに選出されたものの、7月に右ヒジを痛めて長期離脱。一時はトミー・ジョン手術が必要と言われながらも、PRP療法を選択してメスを入れず9月に復帰を果たした。その後は一度もヒジの故障なく7年の月日が経っているとはいえ、渡米当初のような圧巻のピッチングはプレーオフ以外で見せられていないのもまた事実だ。

 今季は頭部に打球が直撃するアクシデントに見舞われながらも、10先発して3勝3敗、防御率3.56、K/BB5.50とまずまずの結果を残した一方で、得意のプレーオフでは炎上続き。“神通力”がなくなったことも、ヤンキースが再契約に足踏みした理由とも言われている。

 しかしここに来て、もし右ヒジの状態が本当に危険な状態だとすれば、“就職先”探しにも大きな影響を及ぼすことは間違いない。これが誤報であればいいが果たして……。

構成●THE DIGEST編集部