冬の移籍市場でビジャレアルを退団し、新たにヘタフェへレンタル移籍した久保建英は、練習なしのぶっつけ本番となったラ・リーガ第18節のエルチェ戦で後半途中交代から2点に絡むという鮮烈なデビュー戦を飾り、現在は1月20日(現地時間)に控えるウエスカ戦に向けて準備に余念がない。

 新天地では幸先の良いスタートを切った19歳の日本人について、所有元であるレアル・マドリーは満足感を示しているといわれているが、久保も同様であり、またあることに喜びを感じているという。

 マドリーの専門メディア『Defensa Central』によれば、マジョルカでは「26」、ビジャレアルでは「16」をつけ、かつては「15」(横浜F・マリノス時代の番号)が好きだと語っていた久保が新たなナンバー「5」に喜んだのは、ジネディーヌ・ジダンが現役時代にマドリーで背負っていたものだからである。

 基本的に2ケタの数字を好むという久保だが、選手として憧れの存在であり、現在は所有元の監督であるジダンと同じ番号ということで、「許容範囲内」なのだと同メディアは綴っている。
  思い入れのある背番号をつけ、ヘタフェで残りのシーズンを戦う久保。そして今季終了とともにレンタル契約は満了、その後の去就が注目されるが、一部ではいよいよマドリーへの“凱旋”が実現する可能性があると伝えられている。

 凱旋のためには、久保がマドリーでプレーするに相応しい能力をヘタフェで示すことが求められるが、同時にマドリーのEU圏外枠が空くことも必須条件となる。現在、これはヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ、エデル・ミリトンによって占められているが、3人のいずれかがスペイン国籍を取得するか、あるいはチームを離れることが、久保にとっては必要だ。

 そこでカギを握るのが、E・ミリトンである。この22歳のブラジル代表DFには現在、放出の可能性があり、その成否の鍵を握る要素のひとつとして、『Defensa Central』はマドリーが獲得を狙っているというビジャレアルのスペイン代表CBパウ・トーレスの存在を挙げている。

 以前から噂になっているバイエルンのユーティリティーなオーストリア代表選手、ダビド・アラバと並んでマドリーの熱視線を浴び続けているP・トーレスについては、長く最終ラインを守ってきたセルヒオ・ラモスの退団も見据えた、新たなCBの補強という見地からも「白い巨人」にとっては重要なものである。

 しかし、ビジャレアルは5000万ユーロ(約60億円)を要求しており、この「イエローサブマリン」との交渉は、久保の来季にも大きな影響を与えそうだ。

 EU圏外枠の問題については、他にも現在は古巣トッテナムにレンタルされているガレス・ベイルの動向なども気になるところだが、「白い巨人」が向こう10年の主力として絶大な期待を寄せるという久保に、自チームでの居場所を与えるかどうか、要注目である。

構成●THE DIGEST編集部

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