今冬にビジャレアルからヘタフェへ“編入”した久保建英。ここまで4試合を戦ったが、最初の2試合と後の2試合で対照的な出来に終わっている。

 エルチェ戦とウエスカ戦で機能した攻撃的プレーが、アスレティック・ビルバオ戦、アラベス戦では封じられ、新たな対策が必要となっているが、それでも19歳の日本人の新たな環境は、ポジティブなものだと、スポーツ紙『AS』は考えているようだ。

 同メディアの「ボルダラスは久保を信頼している」と題した記事で、「監督の選手に対する信頼は、とりわけ若い選手にとっては成長の鍵となる。それはまさに、ボルダラス監督が今、久保に対して示しているものである」と綴っている。

「この日本人選手は、アリカンテ出身の指揮官の下で、最高のバージョンと出会った。それは数字が証明している。ラ・リーガだけで見れば、タケはヘタフェでの4試合で254分プレーしたが、それはビジャレアルでの4か月以上分以上(16試合・292分)とほぼ変わらない。1試合平均のプレー時間では、ヘタフェでは70分だったのに対し、ビジャレアルでは20分しかピッチに立っていない」

 こうした根拠の上で、同メディアは「まだヘタフェ加入から1か月も経っていないが、久保の環境の変化は成功だったと言えよう」と結論付けた。

 一方、スポーツメディア『VAVEL』のスペイン版は、ヘタフェが今月、セビージャ(現地時間6日)、レアル・マドリー(9日)、ソシエダ(14日)、ベティス(19日)、バレンシア(28日)という強敵ばかりと対戦することで「2月は困難な月」だと表現しているが、状況を好転させる材料もあると見ている。

「今冬に加入した久保、カルレス・アレニャ、ソフィアン・チャクラといった存在により、ヘタフェは改善の道を歩み始め、これまでの悪い流れから抜け出す可能性もある」
  このように、バルセロナの下部組織出身である久保とアレニャに対する期待は非常に高いが、ヘタフェのアンヘル・マルティンSDも、ラジオ局『COPE』でのインタビューの中で、財政的に厳しい中で獲得した2選手を高く評価し、彼らの来季以降の残留の可能性にも言及。「もし、彼らが契約の継続を望むなら、我々には何の問題もない」と語っている。

 ただ、久保については「彼との契約延長は不可能だ。マドリーは買い取りオプションさえも契約に加えることを許さなかった。彼らは久保に、高い期待をかけている」と諦めており、アレニャ(バルサとは1年契約)に希望を託しているようだ。

 これから、ますます厳しい状況を迎える中で、久保は正念場を迎えることになる。次戦のセビージャ戦について、スポーツ紙『MARCA』は現時点で「5-4-1」の2列目右サイドでのスタメンを予想している。同じシステムを採用したアラベス戦では孤立するも多かったが、強敵相手に進化を見せ、ヘタフェを勝利に導くことができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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