冬の移籍市場最終日にリバプールからサウサンプトンにレンタル移籍し、ニューカッスルとの新天地デビュー戦で見事なゴールを挙げたことで、南野拓実の評価と今後への期待は高まる一方である。

 現地メディア、ファンだけでなく、OBや有識者からも多くの称賛を受けている26歳の日本人選手については、チームメイトも好印象を抱いている。地元紙『Daily Echo』は、ニューカッスル戦では南野とともに攻撃を担ったネイサン・レドモンドのコメントを紹介している。

「彼は落ち着いていて、この数日の練習でもクオリティの高さを見せている。人間的にも素晴らしく、ナイスガイだ。日曜日に素晴らしいゴールを見せてくれた彼は、今後、ますますチームに必要な存在になっていくだろう」
  また、南野の到来により、ポジションをめぐる競争が激しくなったことも認めた。

「僕と彼、スチュアート・アームストロング、セオ・ウォルコット、ムサ・ジェネポ、チェ・アダムス、ダニー・イングスと、攻撃陣には多くの選択肢がある。その中で我々は、最良の機会を得る必要がある。それにはまず、試合で守備面のサポートをしっかりやれることが不可欠だ」

 2009年から3シーズン、サウサンプトンでプレーしたMFで、現在はコメンテーターを務めるディーン・ハモンドも、南野に大いなる可能性を感じたひとりである(英国メディア『Hampshire Live』より)。

「実にしっかりした選手で、その姿勢も素晴らしい。両足が使えるし、プレーには知性が感じられる。前半、レドモンドのプレーに合わせてペナルティーエリアに走りこんだ動きは、まさにそれだった。そしてゴール。それは10番と9番のプレーであり、ファーストタッチはファンタスティックで、利き足ではない左足でニアを破ってみせた」

 さらに、「ハイレベルな選手であることは間違いなく、チームに対して影響力を持つ選手になると感じた」と南野を称賛するクラブOBは、「後半は中盤が混雑する中でプレーに絡む回数が減った」と振り返るも、「エクセレントなゴールを決めるなど、自信を掴むことができた良いデビュー戦だった」と称賛している。
  これを伝えた『Hampshire Live』はまた、南野を送り出したリバプールが39年ぶりの歴史的敗北を喫したアンフィールドでのブライトン戦について、イングランドのレジェンド・ストライカーである現コメンテーターのアラン・シアラーが「創造性が欠けている」と指摘したことに触れ、「もし南野がマージ―サイドに留まっていれば、ユルゲン・クロップ監督の別のオプションとして、助けになったかもしれない」と綴っている。

 一方、リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は、レンタル先で早くも結果を出した南野を評価するとともに、3年前にサウサンプトンに貸し出され、後に完全移籍となったイングス(17節の古巣対決では決勝点を挙げて大番狂わせを演出)を例に挙げ、南野が同様のキャリアを歩むことのないようリバプールに訴えるとともに、「セインツ」で成長した日本人が帰還後、クロップのチームを救う存在として「大いに感謝される」可能性を示唆した。
  このように賛辞が止まない南野。幸先の良いスタートを切ったレンタル生活で、このポジティブな状況を維持していくことができるか。チームは11日にFAカップ準々決勝のウォルバーハンプトン戦を迎えるが、リバプールで今季すでに同カップでプレーしている彼には出場資格がないため、次戦は14日のプレミアリーグ第24節(相手は同じくウォルバーハンプトン)となる。

構成●THE DIGEST編集部

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