2月14日、ラ・リーガ第23節でヘタフェはレアル・ソシエダと対戦し、0-1で敗れて3連敗&5戦連続未勝利となった。

 本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレスでの一戦、前半の30分にミケル・オジャルサバルのダイレクトボレーがクロスバーを叩いたところをアレクサンダー・イサクに押し込まれて先制を許したヘタフェは、過去3試合連続ノーゴールという深刻な得点力不足をここでも露呈して完封負け。降格圏から勝点わずか3差の14位と、相変わらず危険な状況から脱却できないでいる。

 この一戦、久保建英は前節レアル・マドリー戦に続いてスタメンから外れた。前節は中2日での試合ということで疲労を考慮した起用とされていたが、今回は戦術面の判断によるものであり、試合後にホセ・ボルダラス監督は以下のように説明している(スポーツ紙『AS』より)。

「戦い方やフォーメーション(4-4-2)はマドリー戦と同様であり、ここ数年、採用してきたものだ。変えたというよりは、元に戻したということ。久保とカルレス・アレニャは我々を助けるために加入し、スタメンも務めた。しかし、彼らのせいではないが、我々は多くのゴールを許すなど、力を失ってしまった。そこで立て直しのために、守備を強化することにした」
  こうした意図の下で試合に臨むも、ヘタフェは前半のうちに失点を喫してしまい、指揮官は58分、得点を奪うために久保とアレニャを同時投入。すると、バルセロナ下部組織出身のテクニシャン2人は、攻撃を活性化させ、久保はFKからチャンスを作るなど、前半よりは得点の可能性を感じさせた。

 結局はゴールネットを揺らせず、「449分間無得点」という深刻な状況が継続することとなったが、現地メディアは途中出場の日本人選手について軒並みポジティブな評価を下している。

『AS』は「相手に何ら脅威を与えられないでいた、信念が揺らいだチームを、右サイドでのプレーで活気を与えた」「純粋なウイングとしてプレーし、2度の良いアクションによって相手を脅かす場面を創出した」「試合を活気づけた」と記述。また、67分にオジャルサバルをフェイントで翻弄した場面を取り上げ、「相手DFを躍らせる久保」と表現して称賛し、採点ではチーム単独トップの2点(3点満点)を与えた。
  日刊紙『El Pais』は「明らかにソシエダのもの」だった試合において、ヘタフェを「座礁した戦車」と酷評するも、久保とアレニャについては「彼らがピッチに立つと、ヘタフェは高いレベルでボールを動かすことが可能になった」と評している。

 また、同じく日刊紙の『LA VANGUARDIA』は「久保とアレニャは、マドリードのチームの攻撃的パフォーマンスを幾らか改善した。そしてチームの最大のチャンスで、この日本人が主役になった」と綴った。
  守備強化のためにスタメンから外された助っ人2人が、ほとんど収穫のなかった試合で、唯一可能性を感じさせるプレーを披露するという皮肉な結果に……。久保を含む全てのヘタフェの選手に1点以下の評価を下したスポーツ紙『MARCA』は、ヘタフェの得点力不足を「干ばつ」と表現して懸念するが、ソシエダ戦でまたしても退場処分を受けるなど、苛立ちと苦悩に苛まれているボルダラス監督が、再び考えを変える可能性はあるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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