今季、F1のスクデーリア・アルファタウリは、昨季初優勝を遂げたピエール・ガスリーと期待のルーキーである角田裕毅のドライバーズラインアップでシーズンに臨む。

 この25歳のフランス人と20歳の日本人の組み合わせについて、チームプリンシパルのフランツ・トストは「経験豊富なドライバーと新人の組み合わせだ。これは目標を達成するための最良の選択肢であり、彼らが成功すると確信している」と期待を寄せる(アルファタウリ公式サイトより)。

 一方、2019年にトロロッソ(アルファタウリの前身)でF1デビューを果たし、昨季はレッドブルの一員として表彰台を経験するも、今季はセルジオ・ペレスにシートを奪われ、DTMレースに参戦しながらリザーブドライバーを務めることになったタイ人ドライバーのアレクサンダー・アルボンも、古巣に言及している(『Formula1News.co.uk』より)。

 昨年11月、レッドブルでの参戦が不可能と決まった後、彼は「もし角田が登場してこなければ、自分がアルファタウリのシートに収まっていただろう」と語っていたが、今、同じアジア人のルーキーに対して「悪い気持ち」は一切抱いていないと断言する。

「去年、ユウキはF2で明らかに強さを発揮していたのだから、F1に昇格したことは十分に理解できる」と語ったアルボンは、「今の自分の目標はレッドブルでF1に戻ること。そのために全力を尽くす」と前向きな抱負を明かした。
  このような評価を受けて、最高峰のレースへの挑戦する角田。これまで旧型マシンによる2度のプライベートテストを実施したものの、ルーキーゆえにハンデを強いられると思われるが、『F1ONLY.fr』によれば、トスト代表からは「学習能力や習得するスピードが非常に高いため、早期に良いパフォーマンスを見せられるはずだ」と予想されているという。

 またチーム代表は、すでにF1で4年目のキャリアを迎えるチームメイトの存在も大きいとし、「経験豊富なチームメイトがいると、様々な指標を立てて比較することができるので、能力の向上に役立つ」と語る。そして、ガスリーには「角田を支える存在であってほしい」と希望を口にした。

 チームのコンストラクターズランキング4位という目標について「夢を見ることは自由だ」と冗談交じりに語りながら、実現は簡単でないと認めているトストは、角田もまた1年目のシーズンで幾多の困難に出くわすと予想する(『grandprix.com』より)。

「幾つかのレースは、彼にとって大きな挑戦となるだろう。F2までに経験したコースでは、おそらくピエールに迫れると思うが、初体験のコースでは難しい。ピエールは非常に速く、彼を上回るのは簡単ではない。もちろん、ユウキに才能があるのは言うまでもないが」

 2016年のフォーミュラーレース参戦から凄まじいスピードでF1までの階段を駆け上がってきたスーパールーキーは、その勢いを最高峰のレースでも見せつけて、チーム代表を再び驚かせることができるか。

構成●THE DIGEST編集部

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