2月27日(現地時間)、ラ・リーガ第25節が行なわれ、ヘタフェは3-0でバレンシアを撃破。7試合ぶりの勝利を飾った。

 勝点3差の12位と15位のチームの対決は、激しい肉弾戦の中で39分にマウロ・アランバリの鋭いロングシュートで下位のヘタフェが先制。6試合ぶりにゴールを奪ったホームチームは、51分以降は数的優位にも立ち、55分にハイメ・マタ、87分にはカルレス・アレニャが追加点を奪った。

 4節ベティス戦(3-0)以来となる3点差勝利を飾り、順位ではバレンシアを得失点差で逆転して暫定13位に浮上したヘタフェ。試合終了後、喜びを分かち合う選手の中に久保建英の姿もあったが、彼がピッチに登場したのは85分になってからだった。

 ホセ・ボルダラス監督は前日会見で、久保とアレニャの今冬加入組について「相手に応じ、2人を起用したり、他の選手を起用したりしている。彼らには満足しているし、これからも我々の役に立ってくれると思う」と語っていたが、大方の予想通り、原点回帰した指揮官の考えはブレず、19歳の日本人は4試合連続でのベンチスタートを余儀なくされた。
  相手がバレンシアということで、試合前はイ・ガンインとの日韓ライバル対決なども現地メディアから注目されたものの、過去最短の5分間のプレーに終わった久保。そのわずかな時間で惜しいシュートを放ち、スポーツ紙『AS』からは「最後に良いプレーを見せた」と評されたが、同時に「スタメンから外れ、信頼も得られていない」とも綴られている。

『AS』は採点で1点(3点満点)としたが、同じスポーツ紙の『MARCA』はプレー時間の短さゆえに採点なし。このように、試合への影響もほとんどなかった久保を、『MARCA』は彼の所有元であるレアル・マドリーの視点から取り上げている。

「マドリーの懸念は、久保がベンチに送られるたびに大きくなる」と題された記事では、久保とマドリーがビジャレアルのウナイ・エメリ監督による限定的な起用に不満を抱いてヘタフェへの編入を敢行したものの、4試合で先発出場を果たしただけで、以降はベンチに座り、しかも出場時間は試合毎に減っている状況を、マドリーが懸念していると報じている。

 自身の去就も危ぶまれる状況で、本来の守備的スタイルで久々の大勝を飾ったボルダラス監督が、続くバジャドリー戦(3月6日)でメンバー構成を変えるとは到底考えられず、久保にとっても、マドリーにとってもストレスの溜まる日々は続きそうである。

構成●THE DIGEST編集部

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