3月28日に幕を開ける2021年F1世界選手権で、スクーデリア・アルファタウリは飛躍を誓っている。

 昨季、コンストラクターズランキングで7位(10チーム中)に終わったものの、獲得したポイントは107点、6位の名門フェラーリには24点差と肉迫。イタリア・グランプリではピエール・ガスリーが波乱のレースを制してポディウムの中央に立つなど、ポテンシャルの高さを随所で示した。

 トロロッソから改名して2年目を迎えるイタリアのチームは、経験と自信を得たガスリーと、レッドブル・ジュニアチームの一員として凄まじいスピードでF1までの階段を駆け上がってきた角田裕毅のドライバーラインアップで、勝負のシーズンに臨む。

 チームプリンシパルのフランツ・トストは、このフランス人と日本人の両ドライバーの関係性を最高のものだと見ており、「ガスリーの経験は角田の成長にも役立ち、角田の才能はガスリーの背中を押す」と、良い相乗効果を期待している。
  F1ラストシーズンとなるホンダのパワーユニット(PU)も、昨年に比べて進歩を感じさせ、先日バーレーンで実施されたプレシーズンテストでは、アルファロメオと並んで最多のラップ数を刻んで好感触を得るなど、チームとしても自信を持ちつつある。

 そんなレッドブルの姉妹チームについて、オランダのメディア『GRAND PRIX RADIO』は新シーズンでの戦いを展望。同メディアもアルファタウリには高い可能性を感じているが、このチームが昨季は2人のドライバーが揃って10位以内(ポイント圏内)に入ったレースが2つしかなかったことに触れ、いかにコンスタントに両ドライバーがポイントを獲得できるかが鍵を握ると指摘する。

 ガスリーと角田のチーム内対決については、角田は今季最高のルーキーになると見ており、最高のパフォーマンスを期待。上昇傾向にあるガスリーにすら、「1年目にして倒すことも可能」だと予想するが、これによってガスリーもこの戦いで最大限の力を発揮できるということで、コンビとしては良い形でマッチしていると綴っている。

 最後に同メディアは、「アルファタウリは大きな一歩を踏み出すことが期待され、新型マシンの性能、ルーキーと既存のドライバーの高いモチベーションと、全ての要素から有望に見える」と結論付けた。

 トスト代表はコンストラクターズランキング「5位」を今季の目標に掲げ、フェラーリとともに、マクラーレン、アルピーヌ、アストンマーティンを追うという構図を描いているが、それを成し遂げるには、角田にも相当な貢献が求められるだろう。早期にポイントを獲得することが義務となりそうな厳しい環境で、ルーキーは期待に応えることができるか!?

構成●THE DIGEST編集部

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