3月27日(日本時間28日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタルワン・アリーナでデトロイト・ピストンズとの一戦に臨んだ。

 ウィザーズはラッセル・ウエストブルック、ブラッドリー・ビール、八村塁、アレックス・レン、デニ・アブディヤを先発に起用。対するピストンズはセイベン・リー、ウェイン・エリントン、サディーク・ベイ、ジェレミー・グラント、メイソン・プラムリーがスターターとしてコートに立った。

 序盤にターンオーバーを連発したウィザーズは、ピストンズに8−14とリードを許す。しかしタイムアウト後にウエストブルック、ビールの3ポイントで同点とすると、徐々にリズムを掴んでリードを拡大していった。

 シカゴ・ブルズからトレードでウィザーズに加入したダニエル・ガーフォードは、新天地デビュー戦でダンクやブロックなど攻守で暴れ回る活躍を披露。そのほか、前半だけでビールが17得点、5アシスト、ウエストブルックが14得点、9リバウンド、4アシストとチームを牽引し、ウィザーズが68−41と大量リードで試合を折り返した。
  八村は第1クォーター中盤、スティールからワンマン速攻でダンクをお見舞い。さらには残り約1分半にウエストブルックとの2メンゲームから1ドリブルで舞い上がり、アイザイア・スチュワート越しに強烈なワンハンドダンクを叩き込んで雄叫びを上げた。

 この一発について八村は、キャリアのなかでもトップ3に入るダンクだとコメント。「試合の後に観ました。あのダンクはいいですね」と本人も自慢気に話すほど、今後ハイライトシーンで何度も使われそうなパフォーマンスを見せた。

 後半に入っても攻め続けたウィザーズは、第3クォーター残り9分にこの試合最大となる30点差(74−44)をつける。しかし右足を痛めながらプレーしていたビールが、残り8分57秒に右股関節を打撲し途中離脱するとオフェンスが停滞。その隙を突いたピストンズはエリントンの3連続3ポイントなどで反撃を開始し、第4クォーター残り10分13秒にはスチュワートのショットで3点差まで詰め寄った。
  するとここから“日本の至宝”がチームを救うべく躍動する。残り10分1秒にコートへ戻ると、左ウイングからドライブし、フェイクを挟んでターンアラウンドのフェイダウェイジャンパーをヒット。その後もフリースロー2本、フェイダウェイショット、アリウープダンクを立て続けに決めてこのクォーターだけで8得点を奪い、チームを106−92と勝利に導く原動力となった。

 連敗を3でストップしたウィザーズは、ウエストブルックが今季15度目のトリプルダブル(19得点、19リバウンド、10アシスト)をマーク。ビールが17得点、6アシスト、ガーフォードは13得点、5リバウンド、3ブロック、レンとハウル・ネトはそれぞれ12得点を記録した。
  両チーム最多となる35分4秒プレーした八村は、14得点、6リバウンド、1スティールで勝利に貢献。第3クォーター序盤にはショットクロックが迫るなか、ロングレンジからターンアラウンドジャンパーを放り込むなどシュートタッチが好調で、フィールドゴール6/11(54.5%)、フリースローも放った2本すべて沈めてみせた。プラムリーには2度ブロックショットを浴びたものの、ビール不在の状況で最終クォーターにゴー・トゥー・ガイとなり、価値ある働きを見せたことは間違いない。

 最大30点差からの大逆転負けを喫する寸前まで追い込まれたウィザーズだったが、ウエストブルックが「俺たちは(相手を)止めて、やりきったんだ」と話していたように、最後の約10分間で24−13と持ち直してピストンズを突き放すことに成功。ビールのコンディションは気になるものの、29日にはインディアナ・ペイサーズ、翌30日にはシャーロット・ホーネッツとの2連戦が控えているだけに、入念に準備をしてこの2連戦を迎えたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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