プレミアリーグ第30節でサウサンプトンは2点ビハインドからの逆転劇を演じて3-2で勝利。リーグでは昨年12月以来の連勝を飾って、順位を13位に上げた。

 殊勲の決勝ゴールを挙げたのはネイサン・レドモンド。66分に豪快なダイレクトボレーを叩き込んだが、その際に真っ先に彼に抱きついたのが、タッチライン沿いでウォーミングアップを行なっていた南野拓実だった。このワンシーンを地元メディア『Hampshire Live』が取り上げ、ちょっとした話題となっている。

 ファンからSNSを通して「レドモンドと一緒にゴールを祝ったのは素晴らしい」といったポジティブな声を送られた南野。先月末に行なわれた国際マッチデーで韓国、モンゴルと戦った日本代表戦士は、この試合では結局、最後までピッチに立たなかった。

 ラルフ・ハーゼンヒュットル監督は試合前、南野をベンチに置く理由を「金曜日の練習で疲れが見えた」と語り、「この週末(バーンリー戦)に彼をすぐに出場させる必要はない。彼を含め、チームには長いフライトを強いられ、コンディションが回復していない代表選手がいる。ならば、チームに残っていた選手を起用するのは当然のことだ」と続けた。

 そして、試合後にも、再び南野の他、チェ・アダムス、ムサ・ジェネポら、最近の試合での「キープレーヤー」をベンチに置いた理由に言及。「我々に必要なのはゴールだった。この2週間、一緒にチームで練習をしてきた選手たちを私は選んだ。そして、彼らはそれをやってのけた」と、逆転勝利を成し遂げた選手を称賛した。

【動画】内田篤人が分析した南野拓実のサウサンプトンのファインプレーシーンはこちら 試合終盤に出場したアダムス、ジェネポとは異なり、“完全休養”となった南野だが、『Hampshire Live』は「彼の視線は、次の週末でWBA(12日のアウェーマッチ)を破ることに向けられている」として、以下のように現状をポジティブに捉えた。

「長期プロジェクトの下でキャリアの次なるステップを歩もうとしているこの日本代表選手を(所有元クラブである)リバプールは注意深く見守っており、彼が“傍観者”となっているのを見るのは嬉しくないだろうが、近いうちに、南野がより大きな試合で躍動する姿を目にする機会が何度も訪れるだろう」

 南野については、ニューカッスル、チェルシー相手にファインゴールを決めた移籍当初に比べると、最近はチームに対する影響力が低下したという指摘もある。また、彼の去就をめぐっては、当初の計画通りのリバプール復帰の他、サウサンプトン残留(レンタル延長か完全移籍)、あるいはセビージャなど他クラブへの売却など、様々な憶測が流れている。

 そんななかで、彼は残りのシーズンでもオーストリア人指揮官のファーストチョイスであり続け、リバプールにとっての「将来の希望」であり続けられるか。26歳のアタッカーは今、キャリアにおいて非常に重要な局面に差し掛かっていると言えよう。

構成●THE DIGEST編集部