現地時間4月16日、ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタルワン・アリーナでニューオリンズ・ペリカンズとの一戦に臨んだ。

 ウィザーズのスターターはラッセル・ウエストブルック、ブラッドリー・ビール、デニ・アブディヤ、八村塁、アレックス・レンの5人。対するペリカンズはロンゾ・ボール、エリック・ブレッドソー、ブランドン・イングラム、ザイオン・ウィリアムソン、スティーブン・アダムズが先発ラインナップに並んだ。

 この試合の注目ポイントは、ともに先発パワーフォワードとして出場する“日本の至宝”八村と“怪物”ザイオンのNBA初マッチアップだった。2人は2019年のドラフトでザイオンが全体1位を、八村が9位指名を受けた同期組。ともにルーキーイヤーだった昨季、ウィザーズとペリカンズはシーティングゲームで1試合を戦ったものの、その際はザイオンが欠場したため、初対決はお預けとなっていた。
  そしてついにコート上で対峙した2人。第1クォーター開始早々にボールのパスを受けたザイオンが強烈なダンクを叩き込めば、八村もウエストブルックとのピック&ポップからジャンパーをヒット。ペイントエリア内の平均得点がリーグ最多(20.0)のザイオンはその後も着実にインサイドでゴールを重ね、第1クォーターは6得点をマークした。

 対する八村は残り9分半、ファーストブレイクでアブディヤからのパスを受けダンク。残り5分にはミスマッチをついてカイラ・ルイスJr.を押し込みファウルを誘ったものの、フリースローは2本ともミス。八村自身は4得点、チームは30−29と1点リードで第1クォーターを終えた。

 第2クォーター、両選手ともギアを上げてくるかと思いきや、ザイオンは開始早々に立て続けにファウルを犯し、残り9分以降はベンチに。相手エース不在の隙をついたウィザーズは、ウエストブルック、ハウル・ネト、ダニエル・ガーフォードが得点を奪い、一時はリードを13点まで拡大する。

 しかしここから、前半だけで24得点と絶好調のイングラムを中心にペリカンズが反撃開始。残り10秒でアダムズが2本のフリースローを決め1点差まで迫ると、ブザーとともに放った八村の3ポイントはリングに嫌われ、62−61で前半を終えた。
  ここまでスクリーンなどでマークを剥がされ、直接対峙することは少なかった八村とザイオンだが、第3クォーターはやりあう場面が増加。残り10分、八村がザイオン相手に1オン1を仕掛けるも、攻め切れずにパスアウト。直後に今度はザイオンが1オン1を仕掛け、コースに入った八村をモノともせずレイアップを放つもミスした。

 残り8分半、再び八村が攻め込んだが、今度もザイオンに抑えられパスを選択。対するザイオンは残り7分、ローポストで八村相手に得点を奪取。残り5分にはオフボールで八村のマークをかわし、アリウープを叩き込んだ。

 結局ザイオンはこのクォーターだけで11得点、一方の八村は3本放ったシュートをすべて外し無得点。チームも中盤からペリカンズが主導権を握り、89−86と逆転して最後の12分間を迎えた。

 第4クォーターは両軍ともシュートが入らず、ミスも増えるなど我慢比べの展開となる。そのなかで終盤にガーフォードが攻守で印象的な活躍を見せると、残り1分でウエストブルックがレイアップを決めウィザーズが同点に。その後は互いが気迫で守り切り、ゲームは105−105でオーバータイムに突入した。
  迎えた延長では、ここまで不調だった八村がふたつの好プレーを見せる。残り4分にはローポストでザイオンへのパスをインターセプトしたが、これがザイオンの5つ目のファウルを誘発。残り15秒ではザイオンのペネトレイトを抑え込み、パスミスを誘った。

 試合はウエストブルックとイングラムが点を取りあうなか、同点で迎えた残り1.9秒、ウエストブルックが放ったジャンパーに対しザイオンがファウル。獲得したフリースローを2本とも沈め、最終スコアは117−115、ウィザーズが息詰まる熱戦を制した。

 ウィザーズとしては、チーム全体で3ポイントが4/27、成功率わずか14.8%に終わったにもかかわらず勝てたのは大きな収穫だ。八村自身もフィールドゴール3/13、3ポイントは5本放ってすべてミスとシュートが不発で、6得点に終わったものの、延長での好守はまさにファインプレーで、チームに勝利を呼び込んだと言ってもいい。

 3連勝を飾ったウィザーズは、連戦で明日17日にピストンズとの試合が控えている。イースタン・カンファレンス最下位のチームにしっかり勝利し、連勝をさらに伸ばしたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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