4月17〜18日にかけて、吉田記念テニス研修センター(TTC)で開催された「Women`s Team Tournament 橋本政昭杯」は、決勝戦でプロチームが橋本総業HD−Aチームを2−1で下して初代チャンピオンに輝いた。

 今大会は、実業団の団体戦「日本リーグ」が新型コロナウイルスの影響で中止になったことから、選手たちに活躍の場を提供することを目的として誕生した。実業団チームの他に、大学や高校も参戦した6チームにより争われた。

 第1試合のシングルス2では、プロチームから波形純理、橋本総業HD−Aチームからは小堀桃子が登場。序盤から攻撃的なストロークを展開する小堀に防戦一方の波形が一時は2−5と追い込まれたが、ここからベテランの意地を見せて5ゲーム連取。7−5の見事な逆転勝利を決めた。

 残り1勝で優勝となるプロチームは、続くシングルス1に加治遥を投入。対する橋本総業HD−Aチームからは、参加選手のうちシングルス最上位(WTA258位)の岡村恭香が登場した。激しい打ち合いとなったこの試合は、岡村のダブルフォールトなどもあり第3ゲームで加治がブレーク先行。勝利まであと1歩の5−4という場面で岡村の粘り強いプレーに手を焼いたが、1ブレークを守り切って2勝目を上げ、チームに優勝をもたらした。

 消化試合となった第3試合のダブルスでは、プロチームのリュー理沙マリー/奥脇莉音ペアと、橋本総業HD−Aチームの瀬間詠理花/森崎可南子ペアが対戦。ともに今年からプロデビューのプロチームペアに対し、経験豊富な瀬間/森崎ペアが貫禄を見せつけて6−2で勝利している。
  劇的な展開でチームに貴重な1勝目をもたらしたベテランの波形は、試合後のインタビューで「2−6はまずいなと思って、1ゲーム取ろうと目の前のボールに集中しました」とコメント。「気がついたら6−5になっていてそこからはちょっと緊張したけど、(勝ち切れて)良かったです」と笑顔で明かした。

 またシングルス1の加治は、自身の手でチーム優勝を決めたことについて「なかなか決めきれず、嫌な流れになりそうで緊張しながらだった」としつつも、「素直にうれしかったですね」と喜びを語った。2日間を通して、安定したプレーでチームに貢献した加治は大会MVPも獲得している。

 前週の男子大会「Japan Premium Tennis Tournament 盛田正明杯」と同様に、今大会も今後継続して行なう予定だという。プロアマ問わず、新型コロナウイルスの影響でプレーの機会を失ってしまった選手たちにとっては、貴重な活躍の場となるだろう。

【決勝結果】※1セットマッチ
プロチーム[2-1]橋本総業ホールディングス−Aチーム
シングルス2:波形純理[7-5]小堀桃子
シングルス1:加治遥[6-4]岡村恭香
ダブルス:リュー理沙マリー/奥脇莉音[2-6]瀬間詠里花/森崎可南子

【順位】
優勝/プロチーム
準優勝/橋本総業ホールディングス−Aチーム
3位/橋本総業ホールディングス−Bチーム
4位/慶応義塾大学
5位/筑波大学
6位/四日市商業

構成●スマッシュ編集部

【全日本テニス選手権PHOTO】加治遥や波形純理が活躍した全日本選手権女子のスナップ集!