4月17日(現地時間)、コパ・デル・レイ(国王杯)決勝が行なわれ、バルセロナが4-0でアスレティック・ビルバオを下して、3年ぶり31回目の優勝を飾った。

 中立地セビージャでの一戦、8割近いボールポゼッションを誇るバルサは、前半こそ得点に至らずも、60分にアントワーヌ・グリエーズマンが右からのクロスに合わせて先制すると、3分後にはフレンキー・デヨングのヘッドで追加点。さらに68分、エースのリオネル・メッシが見事な個人技で3点目を決めると、彼は72分にもジョルディ・アルバの好クロスをゴール左隅に突き刺してトドメを刺した。

 圧勝劇の末に今季初タイトルを手にしたバルサ。ロナルド・クーマン監督は「ここまで来るのは大変であり、時間がかかった。タイトルを獲れて非常に幸せだ。次は2つ目のタイトルを狙いたい」と、現在3位につけるラ・リーガでの逆転優勝にも意欲を示した。

 ジョアン・ラポルタ会長も喜びを露にし、「勝つためにやるべきことをやり遂げた」と選手やスタッフを称賛した後、注目されているメッシの去就についても触れ、「彼は残留すると確信している。我々は全力を尽くして彼をクラブに残らせるつもりだ」と語った。
  当のメッシは、キャプテンとなって初のタイトル獲得に「このクラブのキャプテンになるのは特別なこと。そしてトロフィーを掲げるのは、いつでも気分の良いものだ。チームにとっても幸せなことであり、大きな喜びに値する」とコメントを発し、残りシーズンに向けて「チームはどんどん強くなっており、今はリーガのタイトルを目指して戦っている。まだ多くの試合を残しているから、何が起こっても不思議じゃない。最後まで諦めずに戦う」と意気込んだ。

 この試合でも絶大な存在感を示し、2ゴールを挙げてMVPにも選出されたメッシ。全く衰えを感じさせない33歳はこれで、国王杯では自身7回目の戴冠となったが、クラブでのタイトルはリーガ(10回)、スーペルコパ(8回)、チャンピオンズ・リーグ(4回)、UEFAスーパーカップ(3回)、クラブワールドカップ(3回)と合わせて計35個のタイトルを手にしたことになる。さらに、これにアルゼンチン代表でのタイトル(2005年ワールドユース、北京オリンピック)を加えると全37個となる。

 英国のスポーツメディア『GIVEMESPORT』は、この数字に注目し、今回の戴冠でメッシがかつての盟友アンドレス・イニエスタ(現ヴィッセル神戸)やマクスウェルと並んで歴代2位に浮上したという(※同メディアによる獲得タイトルの対象は欧州・南米クラブでのもの、またU-20以上の代表チームでのものに限定されているようだ)。
  ライアン・ギグス(36個)、ケニー・ダルグリッシュ、ジェラール・ピケ(ともに35個)、ヴィトール・バイーア(34個)、シャビ、クリスチアーノ・ロナウド(ともに33個)を抜き去ったメッシが目指す頂点に立つのは、やはり彼のバルサ時代のチームメイトだったダニエウ・アウベスだ。

 現在は母国ブラジルのサンパウロでプレーする37歳の大ベテランは、2008年にセビージャからバルサに移籍し、右サイドからの上りでメッシの力を引き出して彼のスーパースターへの飛躍を助けた重要な存在だ。そんな彼はここまで、42個のタイトルを獲得している。

 つまり、メッシは「歴史上最も成功を収めた選手」(同メディア)となるには、残りのキャリアで最低でも6つトロフィーを獲得しなければならないわけだが、ここまで衰え知らずの彼には「バルサに残留しようが、獲得が噂されるマンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンであろうが」十分に可能性があるという。
  その理由として、決してトロフィーがビッグイヤー(CL)である必要はなく、「数個のスーパーカップ」でも条件を満たすからだと同メディアは主張する(言うまでもなく今回の国王杯獲得により、バルサは今夏のスーペルコパ制覇に“王手”をかけている)。

 ここまで多くの記録を塗り替えてきたメッシだが、この最も誇れるであろう名誉のひとつを同メディアの見立て通りに手にすることができるのか。そして、それはバルサのみで成し遂げられるのか? 他のクラブ? あるいは代表チームで!?

構成●THE DIGEST編集部