F1第2戦のエミリア・ロマーニャ・グランプリは4月18日、イタリア・イモラで決勝レースが行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は13位でチェッカーを受け、後に他のドライバーのペナルティー降格によって12位に繰り上げとなった。

 イモラ近くのファエンツァに本拠地を置くチームの「ホームレース」であり、プレシーズンには幾度も走り込んだ勝手知ったるコースということで、戦前は高い期待を受けていた角田だが、予選は車をクラッシュさせて最後尾スタートに。決勝ではスタートから一気に順位を上げ、タイミングの良いタイヤ交換も勢いに拍車をかけたが、赤旗中断からのリスタート直後にスピンを喫したことで、上位進出の可能性は潰えた。

 今GPでは他にも、フリー走行中にピットロードでの速度超過の違反を犯したり、決勝ではトラックリミットを複数回違反したことで5秒のタイムペナルティーを科せられたりと、ネガティブな出来事が多かった角田は、チーム公式サイトで、失意のレースを以下のように振り返っている。

「自分自身に対してとても失望しており、チームには申し訳なく思っています。レースではかなり順調で、ペースも良かったので、中断明けにスピンをしたことは本当に残念です。ウェットの状態でF1マシンに乗るのはこれが初めてであり、加速に対しては細心の注意を払わなければならないことを学びました。

 ミディアムタイヤでのスタートはよりレースを難しくしましたが、タイヤのコンパウンドがそれぞれのコンディションでどのように機能するかを知る絶好の機会となりました。今日はポイントを獲得できたかもしれないと思いますが、今は学んでいる途中であり、この経験を次のレースに活かしていくつもりです」
  自身のSNSでも「悔しいです…」と正直な気持ちを明かした角田に対し、アルファタウリは「多くのことを学んだ彼が、ポルトガルではより速いペースの走りを見せてくれることを楽しみにしている」と期待を寄せたが(公式SNSより)、レッドブルは公式サイトで「紙一重のレースでアルファタウリは運を掴みそこない、角田はポイントなしの12位に終わった」と伝えている。

 イタリアの専門メディア『MOTORI ONLINE』は「予選でクラッシュした角田は、決勝でも全くうまくいかなかった。イタリア産チームのホームレースで、日本人ドライバーは12位に沈んだ。一時は9位まで順位を上げたが、リスタート時のエラーによって順位を下げ、リカバーはならなかった」と報じ、フィンランドの『mtv UUTISET』は「新人らしいエラー」、そしてブラジルの『autoracing』はトラックリミットのペナルティーに注目し、「より厳格になったFIAガイドラインの最初の犠牲者」と綴った。

 レース前には「正直、昨日(予選)のアクシデントであまり眠れなかった」(『F1NEWS.RU』より)と明かすなど、精神的にも完全でない状態だったことが窺えた角田。有利と思われた要素がプレッシャーや力みに変わってしまった感もあるが、自身も語るように、これを良い教訓として次のレースで挽回することができるか。次戦のポルトガルGPは4月30日より開幕する。

構成●THE DIGEST編集部

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