“日本バスケ界の至宝”が全米にその名を轟かせた。

 現地時間4月28日、ロサンゼルス・レイカーズとの一戦に臨んだワシントン・ウィザーズの八村塁は12得点をあげて勝利に貢献。この試合の後半に見せたダンクが、同日のNBAトップ10プレーの2位に選出された。

 衝撃の一発が生まれたのは、ウィザーズが65−59とリードして迎えた第3クォーター8分57秒。速攻の先陣を切った八村は、ブラッドリー・ビールからパスを受け取ると並走するアンソニー・デイビスを横目に離陸体勢に入る。そのまま勢いよく跳び上がると、右手で掴んだボールを振り下ろし、デイビス越しに豪快なワンハンドダンクを炸裂させた。

 ダンクが決まった直後、試合を放送していた実況やチームメイトたちは興奮を爆発させ、着地した八村は尻もちをついたデイビスを見下ろす格好に。この一戦は米放送局『ESPN』で中継されていたため、過去3度のブロック王に輝いたリーグ屈指のビッグマンを“ポスタライズ”(ポスターになるほど画になるシーン)した映像は瞬く間に全米中に伝えられた。
  試合後の会見で「見事なダンクを決めましたね」と話を振られた八村は、「ありがとうございます」と満足げな笑みを浮かべた。さらに「最初は決まったか分からなかったんですけど、ラッセル(ウエストブルック)が笑っていて、みんなも盛り上がっていたので決めたと分かって。よかったですね」とハイライトシーンを振り返った。

 そのウエストブルックも「ルイが積極的にプレーするのは(チームにとって)良いことだ」と試合後にコメント。「彼は見かけ以上に身体能力が高いから、ああいうダンクを決められないと思う人もいるかもしれない。(ダンクを決めた時)彼は何が何だか分からなかったようで、俺は彼にずっと叫んでいた。それでようやくダンクが決まったと分かったみたいだよ(笑)」と語った。
  八村は3月27日のデトロイト・ピストンズ戦でも強烈なワンハンドダンクを叩き込んでリーグのトップ10プレー(この時も2位)に選ばれており、これで2か月連続の選出に。当時「(自身のキャリアで)No.1かも」と語ったダンクに続き、このレイカーズ戦で決めた一撃も「(キャリアで)トップ3ぐらいじゃないですかね」と控えめに喜びを表わした。

 しかし難易度は“ブロック王越し”に決めたこの日の方が上じゃないかと問われると、「そうだと思いますね。彼(デイビス)もブロック王なので、上からダンクを決めるということは(難易度は)高いと思います」と胸を張った。
  なお、同日のNBAトップ10プレーはマイルズ・ブリッジズ(シャーロット・ホーネッツ)やドワイト・ハワード(フィラデルフィア・76ers)らリーグ有数のダンカーに加え、ウィザーズからチャンドラー・ハッチソン、ダニエル・ギャフォード、八村の3選手によるダンクがランクイン。2位の八村を上回りトップに選ばれたのは、相手センターの上から豪快に叩き込んだバム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)のスラムダンクだった。

 全米が注目する一戦で数字以上のインパクトを残した八村は、離脱の原因となったヒザの状態についても「もう大丈夫」と全快をアピール。直近10試合で9勝と好調のチームとともに、シーズン終盤戦のラストスパートに期待したい。

構成●ダンクシュート編集部

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