5月1日(日本時間2日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは敵地アメリカンエアラインズ・センターに乗り込み、ウエスタン・カンファレンス6位の強敵ダラス・マーベリックスとの一戦に臨んだ。

 連戦の2日目となったウィザーズは、ラッセル・ウエストブルック、ハウル・ネト、ブラッドリー・ビール、八村塁、アレックス・レンというお馴染みのスターティングラインナップ。対するマーベリックスは、前戦のデトロイト・ピストンズ戦を左肘の痛みにより欠場していたルカ・ドンチッチが復帰したものの、その試合で右ヒザを痛め途中退場したクリスタプス・ポルジンギスは不在。ドンチッチ、ジョシュ・リチャードソン、ドリアン・フィニー・スミス、マキシ・クリバー、ドワイト・パウエルが先発に名を連ねた。

 ここ11試合で10勝と絶好調のウィザーズだが、この日は連戦の疲れかそれとも本来の実力か、ディフェンスでいい様にやられてしまう。ドンチッチが繰り出すロブパスからのアリウープを簡単に許し、その上3ポイントも高確率で沈められ、トランジションも止められず。前半を終えて被フィールドゴールは24/43(55.8%)、被3ポイントに至っては12/21(57.1%)で、70失点を喫してしまった。
  ただ、内容的には一方的な展開になってもおかしくなかったものの、ウエストブルック(23得点)とビール(17得点)が前半だけで計40得点を叩き出す活躍でチームを牽引。最大18点のビハインドを5点差まで詰め、65−70で後半へと突入した。

 前半の八村に注目すると、“やり直す”プレーが多かった印象だ。第1クォーター残り9分半にウエストブルックからのピック&ポップで放ったミドルジャンパーはミスしたが、残り6分半では同様のシチュエーションからショットを決め初得点。残り4分にはローポスト付近からステップバックジャンパーを沈めたが、これも直前のポゼッションで同じ位置からのオフェンスを失敗していた。

 それ以外では、残り5分半にビールへハンドオフに行くと見せかけてリングにアタック、ティム・ハーダウェイJr.のファウルを誘いフリースローを獲得(1本成功)。第2クォーター残り5分半にはウエストブルックのキックアウトを受け右コーナーからロングジャンパーを決めたが、直後のディフェンスで3つ目のファウルを犯しベンチへ。前半は約13分30秒の出場で7得点という成績だった。
  迎えた第3クォーター、ここまで好調だったマーベリックスのアウトサイドシュートが落ち始める。そしてウィザーズ2点ビハインドの残り5分、逆転を狙った八村の3ポイントは外れるも、イシュ・スミスがプットバックし同点に。再び2点ビハインドとなった4分半には八村が力強いドライブからバスケットカウントを成功させ、リードを奪うチャンスを得たが、フリースローを外し勝ち越しのチャンスを逸する。

 しかし同点の残り3分半、ロビン・ロペスもバスケットカウントを成功させ、ついにウィザーズが勝ち越しに成功。すると流れは完全にウィザーズに傾き、97−89と逆に8点ものリードを奪って最終クォーターを迎えた。

 ただ、このまま試合は終わらない。ドンチッチや5分間で9得点をあげたハーダウェイJr.らの活躍でマーベリックスが同点に追いつくと、その後は両者一歩も引かない展開が続く。そしてウィザーズ2点リードの残り10秒、ドンチッチがディフェンスを引きつけフィニー・スミスにパス、右コーナーから逆転の3ポイントをヒット。直後のポゼッションでビールが3ポイントを外し、最終スコアは125−124、マーベリックスが息詰まる熱戦を制した。
  惜しくも勝利を逃したウィザーズは、ウエストブルックが42得点、ビールも29得点と二枚看板が躍動。八村もフィールドゴール7/11(63.6%)と高確率で沈め、2人に続く18得点をマークした。

 なかでも、勝負所での八村の活躍は見事だったと言えよう。第4クォーター残り7分、105−105の場面で勝ち越しジャンパーを決めると、2点ビハインドの残り5分にはジャンパー時にドンチッチのファウルを誘い、フリースローを2本決め同点に。さらに115−116となった残り2分半には、トップ・オブ・ザ・キーでネトのパスを受け、逆転の3ポイントをヒット。値千金の一発に、思わず笑顔もこぼれた。

 これでウィザーズは29勝35敗(勝率45.3%)、イースタン・カンファレンス10位。9位のインディアナ・ペイサーズがこの日勝利したため、ゲーム差は1.5に広がった。次の試合は中1日空いて3日、そのペイサーズとの対戦が組まれている。必ず勝利しゲーム差を縮め、プレーオフ進出に近づきたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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