F1第3戦ポルトガル・グランプリの予選が5月2日、ポルティマオのアウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルベで行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は14位に終わった。

 午前中に行なわれたフリー走行3回目(FP3)では全体の11番手となる1分19秒485を記録していた20歳のルーキーは、ソフトタイヤで予選に臨み、Q1ではトラックリミットで記録が抹消されることもありながら1分19秒684で12番手に入って通過したが、Q2では1分19秒463で14番手に終わり、Q3進出はならなかった。

 角田は後に、チームの公式サイトを通して、「ここでは初めての走行ですが、FP2の最後の頃にはコースに慣れてきたので、準備はできたと感じていました。予選では、ラップは良かったけど、タイヤはソフトで全然グリップがなく、最終セクターまでハードタイヤで走っている感じでした」と予選を振り返っている。

 ソフトタイヤでのグリップ不足は初日からの問題であり、FP2後にもチームスタッフが指摘していたが、不安を抱えながら臨んだ予選について、マシン・パフォーマンス責任者のギューム・デゾトーは「Q1ではユウキ、ピエール(・ガスリー)ともに困難な状況に加え、トラフィックにも引っ掛かった。そしてQ2でもユウキは苦戦し、あまり進歩を示せないまま、残念ながら14位で終わった」と語った。
  現地メディアも角田の今予選をネガティブに捉えており、イタリアの専門サイト『MOTORIONLINE』は「ルーキーにとっては複雑な予選であり、アップダウンの激しいサーキットで、アルファタウリのマシンを操作するのに苦しんだ。滑りやすいアスファルトは日本人ドライバーを助けることなく、グリップ不足が彼をさらに不利な状況に追いやった」と報じている。

 角田は「今日は厳しい予選になり、とても残念です」と正直な気持ちを吐露したが、「明日は、ペースが上がることを願いながら、順位を上げられるように全力を尽くします」と、決勝での挽回に望みを捨てていない。

 責任者にデゾトーも「決勝では後方からのスタートで、より困難な状況となるだろうが、ユウキの素晴らしいオーバーテイクの力を持っているので、ポイント圏内まで上がってこられることを期待している」と語っており、またホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターも「レースでは、いつものアグレッシブなパフォーマンスを発揮すると確信している」と期待を寄せた。

 今回も厳しい状況での決勝スタートとなりそうだが、チームのランキング争いの上でも、また早くも次週に控えているスペインGPに勢いを持って良い形で臨むためにも、このポルティマオでは納得のいく結果を残したいところ。角田にとってこの決勝レースは、最初の正念場と言えるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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