今冬にリバプールからサウサンプトンにレンタル移籍した南野拓実。しかし、来季以降の去就について様々な憶測が流れている。

 現在、所属しているサウサンプトンの残留の有無については、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督が南野のプレーに満足しておらず、シーズン終了とともに返却する可能性が高いと多くの現地メディアが報道している。

 地元紙『Hampshire Live』は、指揮官本人の「リバプールが南野に対してどのようなプランを持っているのかが分からないので、現時点で交渉は行なっていない」というコメントを紹介している。

 そうなると、注目されるのは、リバプールに復帰したサムライ戦士がどうなるかだ。サウサンプトンOBケビン・フィリップスは、こう予想している。

【動画】あのヴェンゲルも絶賛!南野がチェルシーから奪った“技あり弾”「来季はリバプールでもセインツでもない、別のプレミアリーグのチームでプレーするのではないだろうか。ここまでこのリーグで成功できなかったものの、他のチームで彼に注目し、その能力を最大限に引き出そうとするところが多々あると思う。プレミアリーグに、彼の未来はあるはずだ」(『Football Insider』より)。

 また、同氏は南野のここまでを振り返り、「活躍できないのには、何か理由があるはずだ。おそらく彼は、リバプールやセインツが思っていたような選手ではなかったのだろう。そういう見込み違いは、これまでにもあったことであり、驚くことではない。スタイルに合わないのかもしれないし、彼のクオリティーが期待したほどでなかったのかもしれない。残念なことだが……」と推測した。

 リバプールの地元紙『Liverpool Echo』も、南野の“苦戦”の原因に言及。「彼のクオリティーの高さと独創性には疑いの余地がない」としたうえで、「プレミアリーグではフィジカル面で苦労しており、守備面での能力に対する懸念もある」と指摘。これにより、「ハーゼンヒュットル監督は南野を完全移籍で獲得する意欲を示さず、(シーズンが終了する)3週間後にはリバプールに戻ると予想される」のだという。 ただ、同メディアは現時点で南野の去就については、現時点で不明瞭だと見ている。彼が今なおユルゲン・クロップ監督のお気に入りであり、放出リストに載りづらい立場にいるとする一方で、リバプールが前線の補強を進めており、南野を含めて多くの出入りが予想されるのも事実だからである。

 先月、南野はサウサンプトンの公式サイトで「半年後に自分がどこでプレーしているのかは分からないが、ハイレベルな環境でプレーしたい」と語っているが、『Liverpool Echo』は記事の最後を、「南野は自分が、レッズの“忘れられた男”にならないことを望んでいるだろう」と締めている。

 また、この26歳のアタッカーに対してはファンも様々な意見を持っており、リバプール専門メディア『LFC Transfer Room』はSNSで3000人以上のファンを対象に「レッズは南野を残留させるべきか、売却するべきか?」というアンケートを行なった結果、後者を選んだファンが65%を超えた。
  これについて、同じ専門メディアの『EMPIRE OF THE KOP』は「南野にはアンフィールドでもっと時間を与えるべきだと考えている我々にとっては、ショッキングな結果だ」と綴ったが、来季の彼の去就については、「現時点では何が起こるかは誰も分からない」と記している。

 このように、シーズン終了後にリバプール復帰すること以外は、様々な可能性があると見られている南野。セインツでの残りシーズンに全力を注いでいる彼には、果たしてどのようなキャリアが待っているのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部