ラ・リーガ第37節のレバンテ戦、75分から出場したヘタフェの久保建英は、84分にドリブルからフェイントでマーカーをかわし、的確なコースへのミドルシュートで決勝点を挙げて、ヘタフェを1部残留に導いた。

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 今冬に出場機会を求めてビジャレアルからヘタフェに“編入”するも、間もなくして序列は低下し、交代要員に甘んじていた19歳が、大事な場面で助っ人としての大きな仕事を果たし、その存在感を改めて示すとともに、現地メディアやファンから多くの賛辞を受けた。

 そんな日本人MFについての、現在の最大の興味はやはり、来季の所属先だ。ヘタフェとの今季限りの契約が満了した後、一度は所有元であるレアル・マドリーに戻る久保が、そのまま「白い巨人」の一員としてプレーするのか、レンタルプレーヤーとしてのキャリアが3年目を迎えるのか、あるいは完全移籍となるのか……。

 彼の去就については、ここまで様々な憶測や噂が飛び交っているが、スペインの専門サイト『GOL DIGITAL』は、マドリー復帰を予想するメディアのひとつだ。ジネディーヌ・ジダン監督の退任、同時にラウール・ゴンサレス2軍監督の昇格、もしくはマッシミリアーノ・アッレグリ監督招聘が噂さされるマドリーにおいて、チームの大きな変化のひとつに、久保が含まれるというのだ。
  同メディアは、マドリーがキリアン・エムバぺ(パリ・サンジェルマン)、ダビド・アラバ(バイエルン)といった大物との契約に乗り出す一方で、急務とされる中盤の強化においては、外からの補強だけでなく、さらにレンタル選手の復帰やユースチームからの昇格でこれを賄うとしている。

 その順番の先頭にいる久保だが、同メディアによれば、前述のレバンテ戦での残留決定弾はヘタフェ内だけでなく、マドリーでも彼の評価を高めることに繋がり、新たなチーム作りにおいて、その存在が考慮されるという。ジダン監督は久保がマドリーでプレーする姿には常に否定的だったものの、フロレンティーノ・ペレス会長をはじめとするクラブサイドの考えとしては、大きな機会を与えるのが必要であり、また彼がマドリーに貢献できると見ているという。

 そして久保のマドリー復帰の鍵を握るのは、以前から報じられている通り、ヴィニシウス・ジュニオールだ。ロドリゴ、エデル・ミリトンとともに3つのEU圏外枠を占めていたこのブラジル人アタッカーが、来月にスペイン国籍を取得するとされており、これで空く1枠に「目覚ましいパフォーマンスを見せた」日本人に割り当てられるというのである。

 チームの最終的な成績、監督人事、他クラブの動き等、様々な要因によって状況は異なってくると思われるが、果たして久保は来季、どこのユニホームを着るのか。マドリーの動きには要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部