キャリアでもトップクラスの快投だった。

 現地時間6月4日に行なわれたシアトル・マリナーズ戦で、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「2番・投手」で先発。6回(76球)を投げて2失点はしたものの、10奪三振、無四球と相手を寄せ付けない内容で、今季2勝目を挙げた。
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 JP・クロフォードの先頭打者アーチで被弾し、出端をくじかれた大谷だったが、この日はぶれなかった。3者連続三振で初回の攻撃を断ち切ると、それ以降は鋭く落ちる“伝家の宝刀”スプリットと90マイル後半のフォーシームを武器に、6回を危なげなく投げ切った。

 5月11日(現地時間)のアストロズ戦に並ぶ今季最多タイの10奪三振に加え、無四球でのピッチングは、メジャー挑戦後初の出来事でもあった。
  ジョー・マッドン監督曰く「疲労が見えた」ために降板を余儀なくされた大谷だが、前回登板の課題でもあったコントロールが安定した内容は、今後に向けた大きな収穫と言える。

 圧巻の投球を目の当たりにした敵将も、日本人右腕の力投に脱帽するしかなかった。試合後、マリナーズのスコット・サーバイス監督は、「今日のオオタニはスペシャルな投球を試合で見せていた」と褒めちぎり、こう続ける。

「今日のオオタニが投げていたスプリットは、これ以上ないくらい素晴らしいものだった。今夜の試合のように、彼がその球を自由自在に操ることができるならば、我々が打ち返すのは本当に難しい。MLBで見られる球の中でもナンバーワンと言えるぐらいに良質なものだよ。速球はコール(ニューヨーク・ヤンキース)級で、スプリットをはじめとする変化球はビーバー(クリーブランド・インディアンス)のそれだ」

 4月26日のテキサス・レンジャーズ戦以来、約1か月ぶりの白星は、チームも勢いづかせる価値あるものとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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