現地時間6月8日、NBAは今季のMVPにデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチを選出した。同賞の受賞者はナゲッツ史上初で、ヨキッチはドラフト最低順位(2巡目41位)のMVPとなった。

 セルビア出身のヨキッチは2014年のドラフトでナゲッツに指名されるも入団せず、1年間は母国でプレー。翌15年に渡米すると、211センチ・127キロのセンターは1年目から平均10.0点、7.0リバウンド、2.4アシストと多彩な成績を残し、オールルーキーチームに選出された。

 3年目には得点とリバウンドのダブルダブル。4年目の2018-19シーズンには平均20.1点、10.8リバウンド、7.3アシストまで数字を伸ばし、オールスターデビュー。MVP投票では4位に入った。昨季は9位に終わったものの、プレーオフでは平均24.4点の活躍で、チームの11年ぶりのカンファレンス決勝進出に大きく貢献した。

 そして今季は全72試合に出場し、平均26.4点、10.8点、8.3アシスト、フィールドゴール成功率56.6%、3ポイント38.8%、フリースロー86.8%、リーグ1位の60回のダブルダブル、同2位の16回のトリプルダブルをマーク。12月、1月、3月にはウエスタン・カンファレンスの月間最優秀選手に選ばれるなど、ナゲッツをウエスタン・カンファレンス3位の47勝25敗(勝率65.3%)の好成績に導いた。
  純粋なセンターのMVP選出は2000年のシャキール・オニール(シャック)以来21年ぶりの快挙だ。ヨーロッパ出身の選手ではドイツのダーク・ノビツキー(07)、ギリシャのヤニス・アデトクンボ(19、20)に次いで3人目となる。

 この快挙を受け、『TNT』の番組でシャックは「ビッグマンが今日のゲームに戻ってきた」と喜んだ。そして同番組でシャックから「キッズとしてセルビアから来た時、いつかNBAでMVPになると思っていたか?」と聞かれた本人は、「まったく。正直、NBAにいるとは思っていなかった。ユーロリーグでプレーすることが僕の目標だった。母国に最も近いトップリーグだったからね」と素直な思いを告白。

 続けて「セルビアのビッグクラブでプレーして、それから少しずつ上達したいと思っていた。でもデンバー・ナゲッツからドラフトされた時、それは僕にとってNBA選手になるチャンスだった。そのチャンスをうまく生かせたと思う」と喜びを語った。

■MVPの投票結果一覧
1:ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ/C) 971P
2:ジョエル・エンビード(シクサーズ/C) 586P
3:ステフィン・カリー(ウォリアーズ/PG) 453P
4:ヤニス・アデトクンボ(バックス/PF) 348P
5:クリス・ポール(サンズ/PG) 139P
6:ルカ・ドンチッチ(マーベリックス/SG) 42P
7:デイミアン・リラード(ブレイザーズ/PG) 38P
9:ジュリアス・ランドル(ニックス/PF) 20P
10:デリック・ローズ(ニックス/PG) 10P
11:ルディ・ゴベア(ジャズ/C) 8P
12:ラッセル・ウエストブルック(ウィザーズ/PG) 5P
13:ベン・シモンズ(シクサーズ/PG) 3P
14:ジェームズ・ハーデン(ネッツ/SG)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ/SF)、カワイ・レナード(クリッパーズ/SF) 1P

構成●ダンクシュート編集部

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