久保建英の来季の去就については、レンタル継続が最も有力と見られており、現在は彼の新たな所属先がどのクラブになるのかに多くの注目が集まっているようだ。

 専門メディア『FICHAJES FUTBOL』によれば、マドリーはカルロ・アンチェロッティを新監督に迎えたが、この指揮官はマルコ・アセンシオと“EU圏外”選手であるガレス・ベイルの2人を売却しないようクラブ理事に要請したという。もしこれが受け入れられれば、ヴィニシウス・ジュニオールのスペイン国籍取得によって空くとされるEU圏外枠のひとつは、ウェールズ人アタッカーに回ることとなり、久保のマドリー復帰の扉は閉ざされる。

 また同メディアは、アンチェロッティ監督は久保について、レイニエールやアンドリー・ルニンとともに「まだ若すぎるため、マドリーのようなクラブでプレーするのに必要な資質を備えていない」と考えているという。その一方で、ダニ・セバージョス、アルバロ・オドリオソラ、マリアーノ・ディアスらのような「資金調達のための移籍要員」にも入らないため(ミランがレンタルでの獲得希望とスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は報じたが……)、来季も“武者修行”を継続することになる。
  そこで気になる久保の新天地候補だが、ここまで国内ではマジョルカ、ヘタフェ、ベティス、エスパニョール、グラナダ、国外ではアーセナルといったクラブが候補として各メディアで名前が挙がってきたが、ここにきてベティスが脚光を浴びている。

 スポーツメディア『ElDesmarque』は久保の来季について、「久保は所有元クラブであるレアル・マドリーのプランを知りたがっているが、現時点で全ての事象が再びレンタルプレーヤーとしてキャリアを積むことを示している」とし、「少なくとも“エル・ブランコ”が彼を売却リストに載せることはない」と綴るとともに、以下のように続けている。

「久保の獲得は決して安くない。ビジャレアルは昨季、彼をレンタルで迎えるにあたって500万ユーロ(約6億円)も支払っている。そして、マドリーはベティスとコンタクトをとっている。このアンダルシアのクラブは、2年連続で久保の獲得を狙ってきた。しかし、500万ユーロは彼らにとって支払うのは難しい額だ」
  マドリーの専門メディア『Defensa Central』も久保とベティスに言及。「2019年にマドリーに加入して以来、彼は同じ状況を繰り返すことになるだろう」とレンタル継続を予測する同メディアは、「この“緑と白”のチームからの関心は、もはや獲得に向けたオファーであり、理想的な場所を見つけたいと考えているマドリーと久保にとって、ベティスこそが、その場所となる可能性がある」と、肯定的に綴っている。

 その根拠として、今季、久保のボスとなったウナイ・エメリ(ビジャレアル)とホセ・ボルダラス(ヘタフェ)が彼へのプレー機会を制限したのとは対照的に、ベティスのマヌエル・ペレグリーニ監督は多くの選手にチャンスを提供したことを挙げる。同指揮官は久保を高く評価し、ゆえにベティスは過去2度の移籍市場で交渉の席についたという。
  久保の力を活かせるスタイルで、多くのプレー時間を与えてくれる監督の下という環境は、まさに理想的なものと言えるが、同メディアも「現時点でベティスがレンタル料として、マドリーにいくら払うのかは不明だが、500万ユーロ以上の額は実行不可能なものであることは確かだ」と、最後は金銭の問題がネックとなっていることを指摘した。

 久保にとってもマドリーにとっても、2020-21シーズンは苦いものとなったはずで、レンタル継続となる場合、この過ちを繰り返すまいと考えるだろう。直面する問題に彼らはうまく折り合いをつけ、最高の答えを見つけられるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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