開幕を目前に迎えた東京オリンピックに向けての準備に余念がないU-24日本代表の久保建英。7月12日のU-24ホンジュラス代表とのテストマッチを経て、いよいよ7月17日(スペイン戦)より本番を迎える。

 現在は目標であるメダル獲得のための戦いに集中している20歳の中心選手だが、スペインではクラブレベルでの注目度が高く、来季の去就をめぐって現在も様々な噂や憶測が飛び交っている。

 ヘタフェとの契約が満了してから、所有元のレアル・マドリーに復帰。カルロ・アンチェロッティ新監督は久保を自身のチームに加えることに消極的であるとされ、一方でクラブ側は久保を戦力的にも商業的にも重要視しているという状況では、やはりレンタル継続が最も可能性の高い選択肢とされており、その行き先がどこになるかが大きな話題となっている。

 昨季途中から在籍したヘタフェはマドリーとの関係が深く、新監督にマドリーのレジェンドでもあるミチェルが所属したこともあって、専門メディア『Defensa Central』などが「マドリーも引き続き久保がヘタフェでプレーすることが好ましいと考えている」と以前に報じているが、レンタル料と久保への年俸を合わせた500万ユーロ(約6億5000万円)がネックになるといわれている。
  そしてもうひとつ、ヘタフェと同じく久保にとっては古巣となるマジョルカも、有力な新天地候補とされるクラブだ。2019-20シーズンに久保を擁しながらセグンダ(2部)降格となったものの、1年でラ・リーガ復帰を果たし、現在は戦力補強を進めている最中のバレアレス諸島のクラブは、日本人選手の再レンタルに向けてアクションを起こしているようだ。

 現地メディアの『LA RAZON』は、マジョルカにとって久保の獲得は「グレートな目標」であると表現。「彼がキャリアにおいてベストなプレーを見せた地であるマジョルカへの復帰は、最も魅力的なものとなるだろう」として、「勝手知ったるクラブ」への帰還の可能性が十分にあると綴った。

 しかし、一方で同メディアは久保が「引く手あまた」の銘柄であるとして、エスパニョールやベティスが関心を示していることも報道。これら「ストライプのチーム」の存在がマジョルカにとってチーム強化の“妨げ”となる可能性も示唆している。

 昨季は久保のチームメイトでもあったSBハウメ・コスタ(←ビジャレアル)、FWアンヘル・ロドリゲス(←ヘタフェ)の他、GKドミニク・グライフ(←スロバン・ブラチスラバ)、FWアマト・エンディアイエ(←ヘタフェ)らを獲得し、現在はMFアレイクス・ガルシア(エイバル)との交渉をまとめようとしているというマジョルカ。積極的に補強中の昇格クラブにとって、久保が「ラストピース」となるか。その動向が注目される。

構成●THE DIGEST編集部