7月12日よりプレシーズンキャンプをオーストリアで行なっているリバプール。メジャーイベントに出場した各国代表組らを除く選手たちは日々、汗を流し続けているが、サウサンプトンでのレンタル契約を満了して所有元に復帰した南野拓実もその中のひとりである。

 トレーニングの模様を伝えるチームのSNSで公開された写真で、腕の筋肉で太くなっていることが話題になっている26歳の日本人は、今なおその去就が定まっていないとされるものの、加入3年目となるリバプールでの飛躍を遂げるために、懸命にトレーニングを続けている。

 多くの地元メディアは、彼の移籍の可能性を報じる一方で、キャンプにスタート時から参加できることは大きなチャンスであると捉え、専門サイト『LIVERPOOL.COM』などは「守備へ移行した際の相手へのプレッシャーの欠如を改善することで、攻守両面で効果的なプレーができることをユルゲン・クロップ監督に対して証明しなければならない」と提言した。

 一方、ドイツ人指揮官も、南野の他、アレックス・チェンバレン、ナビ・ケイタ、マルコ・グルイッチといった、MFの「バックアップ組」の選手を激励するとともに、彼らへの期待も、以下のように語っている(専門サイト『LIVERPOOL OFFSIDE』より)。
 「彼らには、正しい方向に踏み出すチャンスがある。昨季はレギュラー組に近い位置にいながらも、プレーする機会は少なかったが、今は彼らにもドアが開かれている。多くのMFの選手はまだチームに合流していない。ここで可能な限りの最高のプレーを見せて、チャンスを掴んでほしい」

「そうすることは、クラブにとっては新戦力と契約するのと同じことだ。戦力補強については、私は本当に急いでいない。逆に、今いる選手たちがチームを出ていきたいというのなら、彼らはそれを私に伝えることができるし、私はそれを検討する。現時点ではそういう選手はおらず、彼らも急いではいないようだ」

 ここまで、DFのイブラヒマ・コナテをRBライプツィヒから獲得し、他にも様々な補強の噂が伝えられているリバプールだが、クロップ監督は「マーケットは静かな状態だ」と現時点で大型補強には消極的であることを示唆。このキャンプでは、現有戦力によるチーム力の上積みを目指すことに熱意を傾けているようだ。

 南野も指揮官が期待をかける選手のひとりである。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督からの高評価によってサウサンプトンへのレンタル継続の可能性は今なお消えていないが、南野自身はリバプールで確固たる居場所を求めて挑戦する覚悟を固めているようであり、前述の専門サイトの提言通りに、クロップ監督を納得させる成長ぶりを今夏で見せることができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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