まさかの終戦に世界も驚きを隠せないようだ。

 7月28日に開催された男子シングルスの1次リーグで、世界ランク1位の桃田賢斗は、世界38位の許コウ熈(韓国)に15-21、19-21のストレート負け。これで予選リーグの通算成績が1勝1敗となり、敗退が決定した。

 五輪という独特の緊張感が漂う舞台で本領を発揮しきれなかった。堂々とプレーする許の鋭いスマッシュに苦戦を余儀なくされた桃田は、第1ゲーム前半に10-5とリードしたものの、そこから10連続失点。「自信を持ってプレーできなかった」と語るように完全に流れを失い、後手に回った。

 試合直後には膝から崩れ落ち、右膝をついたまま、しばらく呆然としていた桃田。金メダル最有力候補と言われた世界ランキング1位の敗北は、海外メディアにも小さくない衝撃を与えている。米放送局『NBC』は、「韓国人選手がモモタを狂わせる」と銘打ち、次のように振り返った。

「衝撃的な大波乱だ。世界ナンバーワンの実力を持つ桃田が、韓国の許コウ熈にストレートで敗れ去った。金メダルの大本命だった日本の世界チャンピオンが敗れたいま、勢いを増している韓国の25歳の前途は洋々だ。表彰台の一番高い場所への道は大きく開かれている」
  また、金メダル獲得の最右翼と見られていた日本人選手の相次ぐ早期敗退にも注目が集まっている。インドのスポーツ専門メディア『The Bridge』は、「ケント・モモタのオリンピックでの夢は打ち砕かれた。この結果を消化するのには時間がいるだろう」とまとめたうえで、大坂なおみ(女子テニス)や内村航平(体操)らの敗退に関しても触れた。

「世界一のケント・モモタが敗れた。日本ではすでに4度のグランドスラムチャンピオンであるナオミ・オオサカや体操選手のコウヘイ・ウチムラなどが、ショッキングな形で敗れ去っているが、番狂わせをくらった彼らのように最強のバトミントン王者も負けたのである」

 試合後に「苦しかったですけど、やり切ったかなと思う」と漏らした26歳は、3年後のパリ・オリンピックでの雪辱を目指すのだろうか。その動向も世界の注目を集めそうだ。

構成●THE DIGEST編集部