東京オリンピックのテニス競技(7月24日〜8月1日/東京:有明/ハードコート)では、28日の男子シングルス3回戦に錦織圭(日清食品/世界ランク69位)が登場。イリア・イバシュカ(ベラルーシ/同66位)を、7−6(7)、6−0で下し、五輪3大会連続のベスト8進出を果たした。

 うだるような暑さが襲う中、苦戦を強いられながらも勝利を手にした錦織を、29日に行なわれる準々決勝で待ち受けるのは、「ゴールデンスラム(四大大会と五輪を制覇すること)」を狙う今大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)だ。

 ノーシードから世界王者への挑戦権を得た錦織に、海外メディアからも熱視線が注がれている。

 フィリピンのニュースメディア『INQUIER NET』は、東京大会で日本勢の金メダル獲得数が全参加国のトップとなっていることに注目した上で、「日本チームのメダルラッシュが、錦織のジョコビッチへのアップセットを掻き立てる」と見出しを付けて配信。

 記事では「錦織はジョコビッチに18回対戦して2回しか勝っていない。最後にジョコビッチに勝ったのは、2014年の全米オープン準決勝だった」としつつも、「彼は東京大会でジョコビッチのゴールデンスラム達成を阻止し、日本テニス界初のオリンピックチャンピオンになるという夢を持ち続けている」と伝えている。
  さらに、テニス専門のネットメディア『Tennis Majors』も「今季すでに全豪、全仏、ウインブルドンに優勝しているジョコビッチは、オリンピックと全米オープンを制すればゴールデンスラムを達成することになる」とした一方で、「そんなジョコビッチに一泡吹かせるかもしれない」と今大会での錦織の活躍ぶりに大きな期待を寄せている。

 3回戦直後のインタビューでは「今週は良いプレーができている。その感覚を貫きながら、(準々決勝では)思い切りやりたい」と闘志を燃やしていた錦織。ジョコビッチには現在15連敗中と苦しめられているが、メダル獲得のためには何としても超えなければならない壁でもある。自国開催となったオリンピックの舞台で、今度こそ勝利をつかんでほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】2大会連続のメダル獲得へ期待がかかる錦織圭の厳選ショット!