男子テニス世界ランク6位のドミニク・ティーム(オーストリア)が右手首のケガにより、2021年シーズンを終了すると発表した。

 今年6月のマヨルカ選手権でランニングショットを打った際に右手首を負傷し、医師から「右手首の腱の脱臼」と診断されていたティーム。約6週間にわたって患部に装具を付けて回復に努め、先日は父のウォルフガング氏が『Tennisnet.com』のインタビューで「ドミニクは2週間前からフィットネストレーニングに復帰している」と現状を報告していた。

 だが、残念ながら右手首の状態は改善していなかったようだ。日本時間8月18日に自身のSNSを更新したティームは「残念ながら全米オープンの出場を辞退し、2021年の残りの大会も欠場することになったことをお知らせします。マヨルカで負った怪我はまだ良くなっていません」と発表。

 シーズン終了を決断した経緯については「順調に回復していましたが、この1週間、ボールを打つと再び痛みが出てきました。医師から、手首の改善にはもう少し時間がかかると伝えられ、僕たちは皆、保存的な回復に時間をかけることに同意しました」と説明した。
  2020年の全米でグランドスラム初優勝を果たしたティームは「ニューヨークでタイトルを守れないことは非常に残念です」と苦しい胸の内も綴ったが、最後には完全復活へ向けての意気込みとファンに対する感謝の言葉を残した。

「とても難しい決断でしたが、今はこれが正しい選択だと思っています。僕にはまだとても長いキャリアがあるので、リスクを取らないことや急ぎすぎないことが大切です」

「いつも応援してもらっていることに感謝しています。ファンの皆さんの声援は僕にとって大きな意味を持ち、この困難な時期に力を与えてくれ、前向きにさせてくれるものです」

 キャリアを通して非常に多くの大会に出場してきたティーム。だが、すでに身体には相当の負担がかかっていたのだろう。まずはしっかりと右手首を治療し、再びファンの前で持ち味の力強いテニスを見せてもらいたい。

文●中村光佑

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