8月20日、女子プロレス団体「マーベラス」が、後楽園ホールで『マーベラス夏の陣』を開催。注目されたメインイベントでは、エースの彩羽匠が、センダイガールズ(仙女)の岩田美香と越境タッグを結成。両団体を股にかけて愚行を繰り返している響とアンドラス宮城と対戦した。

 マーベラスと仙女の選手たちがセコンドにズラリと並ぶなかで行なわれた一戦は、スプレー攻撃などでかく乱した響&アンドラスに対し、“エース”が見せた。相手の卑劣な攻撃にも一切動じなかった彩羽がトラースキックの連発からランニングスリーで響を仕留め、試合に終止符を打った。
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 試合後、彩羽は「響、もうウチらの前に現れるなよ。2度も負けたらもういいだろう。そして、この試合に勝ったら言いたいことがありました。橋本選手、上がってきてください」とセコンドにいた橋本千紘を呼び寄せ、こう続けた。

「GAEAISM、自分の怪我、欠場も含め、完敗しました。あの日に耳打ちしたこと、まだ覚えてますよね? AAAWのベルト、自分にリベンジさせてください。挑戦させてください。お願いします」

 この挑戦志願に橋本は、「まずは、復帰おめでとうございます。彩羽匠。待ちくたびれたよ! 待っている間、桃野美桜と星月芽依が大ッ嫌いになるほど楽しませてもらいましたよ。やっとふたりの闘い、誰にも邪魔されずに出来ますね。けど、彩羽匠も私のオブライト一発で終わらせますので、楽しみにしててください」と快く対戦を受諾した。 しかし、あの戦士も黙ってはいなかった。響だ。

 彩羽と橋本に割り込むように「あれっ? あっ?あっ?あっ!? (DASH)チサコさん! 今日は響に会いに来てくれてありがとーございまぁ〜す! なんか、お前ら(門倉&桃野)が持ってるタッグベルト、私とお友達で持ってたほうが、チサコさん喜びますよね? ねっ?」と突然の仙女のタッグ王座挑戦宣言したのだ。

 これにチサコも「笑わせんじゃねーよ。桃野と門倉を、テメー、ナメんじゃねーぞ。お前らは頭もおかしいしクズだしアホだし、ブタだし、シャクレだし、お前らがベルト取れると思ってんじゃねーぞ。お前らじゃ勝てねーんだよバーカ!」と一喝。しかし、チャンピオンの桃野が、「響、久しぶり。こっちだって、我慢してることいっぱいあるんだよ。聞きたいこともある。誰に挑戦するっつってんの? こっちは何回試合壊されたと思ってんの? 許せないこともたくさんある」と挑戦を受け入れた。

「でもプロレスラーだから、リングの上で聞きたいって思ってた。だから今回、対戦できるのを楽しみにしてるよ。でもね、このベルトだって、必死こいて橋本千紘から取ったんだよ。そんな簡単に今のあなたたちに渡すわけがない。いつでもいいです、いつでもやります」

 響の“暴走”に「オイ、黙れ」と呆れた表情の彩羽は、「ウチもいいですか? チサコさん」と語り出し、「10月1日に、後楽園ホールやります。仙女のベルト、タイトルかけていいですか?あと、AAAWのベルト、10月1日、後楽園、組ませてください」と10.1後楽園大会でAAAWと仙女タッグのタイトル戦が決定させた。 バックステージでも響に対して「もういいです。2連敗してますからね」と語った彩羽は、「こっから快進撃です」と自身の見据える次なるステップを語った。

「コロナに苦しめられる日々で、響みたいなのが足を引っ張ってきますけど、そこにずっと付き合ってられない。自分は自分の夢をしっかり叶えます。どんな状況だろうと、夢を、お客さんみんなに見せていきます」

 そのステップとはズバリ「AAAW」だ。長与千種の系譜を継ぐマーベラスのエースは、AAAWシングルとAAAWタッグだけじゃなく、AAAWブランドを管轄出来る全権を狙いに行く意向だ。

「流石に向こうもあのとき(GAEAISM)は仙女と2つのベルトをかけてくれましたけど、そう簡単にはリスクのある試合を、自分が復帰して早々じゃ、『2つ懸けてください』とは言えない。本当はそうしたいですけどね。なので、まず自分はAAAWを狙って、仙女のベルトも、色んな団体のベルトも持ってきます! AAAWの全権欲しいですね! そこはちょっと……なんも言ってないですからね、なにに承諾してくれたのか分かってないですからね。ちょっと、また話を詰めたいと思います。自分は全権ほしいです。もらいます」 また、スターダムの「5 STAR GP」の公式戦にもいよいよ参戦する彩羽は、「もちろん優勝しか見ていない」と力強く宣言。さらに自身の抱く野望を強調した。

「10月1日は5 STAR GPが終わってる頃かな? そこの結果も残しつつ、後楽園でも結果を残してというかたちが理想です。もちろん優勝しか見てないですよ。あとは全部、話題をかっさらっていきたいと思います」

 AAAWシングル、仙女ワールドシングル、そしてスターダムの赤いベルト奪取も視野に入れている彩羽。彼女の女子プロレスの主要タイトル制覇に向けた快進撃がついに始まる。

◆マーベラス◆
『マーベラス夏の陣』
2021年8月20日
東京・後楽園ホール
▼タッグマッチ 30分1本勝負
○彩羽匠&岩田美香(22分2秒 エビ固め)
響●&アンドラス宮城
※ランニングスリー

取材・文●どら増田