テニスの四大大会「全米オープン」(8月30日〜9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)は、現地9月5日に女子シングルス4回戦を実施。世界ランク73位のレイラ・フェルナンデス(カナダ)が同17位で第16シードのアンジェリーク・ケルバー(ドイツ)を4−6、7−6(5)、6−2の逆転で破るアップセットを起こし、グランドスラムで自身初となるベスト8入りを果たした。

 3回戦ではディフェンディングチャンピオンの大坂なおみ(世界3位)に逆転で勝利し、ベスト16へと駒を進めた18歳のフェルナンデス。2016年の全米覇者であるケルバーとは今大会が初の顔合わせとなった。

 ケルバーの安定したストロークに苦戦を強いられて第1セットを落としたフェルナンデスは、第2セットに入っても第3ゲームで先にブレークを許す展開に。それでも第8ゲームでブレークバックに成功すると、タイブレークを制して1セットオールとする。

 迎えたファイナルセットでは積極的な攻撃を仕掛けたフェルナンデスが2度のブレークを奪い、2時間15分で粘るケルバーを振り切った。
  2戦連続で番狂わせを起こしたフェルナンデスは試合後のオンコートインタビューで「第1セットではいいプレーができていたけど、残念ながらいくつかのミスを犯してしまった」と振り返りつつも、「信じられないような試合だった」と喜びをあらわにした。

 また、「改めて彼女(ケルバー)は偉大なプレーヤー、偉大なチャンピオンということに気付いて、第2セットからは集中力を取り戻し、反撃することができた。第2セットの3-4の時点で、私の考え方だったのか、感覚なのかはわからないけど、彼女のサーブをブレークする瞬間だと思って、それを実行できた。第3セットでも一瞬一瞬を楽しめた」と勝因を語った。

 準々決勝では第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ/5位)と対戦するフェルナンデス。インタビューの最後には「非常にタフな相手で、彼女(スビトリーナ)はファイター。全部のボールを返してくるから、倒すことが難しい」とした一方で、「これまでと同様に楽しんでプレーをしたい」と次戦への意気込みを語った。まだまだこの先も18歳の新鋭の快進撃は続くのか注目したいところだ。

文●中村光佑

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