ユルゲン・クロップ体制7年目を迎えたレッズ(リバプールの愛称)は、上々のスタートを切った。プレミアリーグ開幕から4戦を終えて、勝点10(3勝1分け)を獲得。クリスチアーノ・ロナウド獲得で勢いに乗るマンチェスター・ユナイテッドに並んでいる。

 大黒柱のフィルジル・ファン・ダイクが大怪我から復帰した守備陣は、3試合でわずかに1失点と堅固なものへとグレードアップ。背後が安定した影響で、高水準のタレントを抱える前線も活発化している。
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 現有戦力の復調で活気づくリバプールだが、ネガティブな話題がまったくないわけではない。イブライマ・コナテ(←RBライプツィヒ)以外に新戦力を迎え入れなかったチームは、日程がタイトとなる今後に一抹の不安を抱えている。

 とりわけ不安視されているのが、最前線の駒不足だ。

 現時点で駒不足に陥っているわけではない。先述の通り、モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノの絶対的トリオは健在だ。しかし、来年1月に行なわれるアフリカネーションズカップでマネとサラーの離脱が確実視されるなかで、控え組の陣容が明らかに物足りない。
  現スカッドで考えれば、南野拓実とディボック・オリギに頼るほかない。だが、いずれもプレミアリーグ4試合で出場はなく、指揮官の信頼に足るかについては懐疑的にならざるを得ない。

 実際に現地でも南野らベンチメンバーの実力を不安視する声は小さくない。英紙『Express』は、「ジェルダン・シャキリやハリー・ウィルソンを売却し、バックアップのオプションにミナミノとオリギしか残らなかった攻撃陣は問題だ」と指摘。そのうえで1月の移籍市場での補強を示唆する指揮官のコメントを紹介した。

「もちろんその時のチーム状況によるだろう。だが、いまの時点で理想的な状況じゃないのは、誰の目にも明らかだ。多くのひとは、サディオとモーと同じクオリティーを持ったストライカーと契約しなければならないと言うが、それはいまの私たちにはできない。だから解決策にはなり得ないよ。それでもなんとか我々は、1月までに解決策を見つける必要がある」

 ニースのアミンヌ・グイリやレッドブル・ザルツブルクのカリム・アデイェミなど新戦力候補もメディアを賑わせている。一方で26歳の日本代表FWの奮起に期待する声もゼロではない。英サッカー専門メディア『HITC』は、「ミナミノは先発に加われるほどのお気に入りではない。だが、序列においてオリギより上なのは明確だ」と記している。

「ここまでのクロップは、フィルミーノのコンディションが万全ではないことから、偽9番の役割をチェンバレンに担わせるなど試行錯誤を繰り返している。だが、それこそミナミノが補える可能性のある役割だ。彼がこの役割をこなせるなら、自然とチーム全体の機能性にも幅が出るはずだ」

 現地時間9月15日にチャンピオンズ・リーグでのミラン戦を控えているリバプール。この大一番で南野に出番は巡ってくるのか。「解決策を見つける必要がある」と語る指揮官の手腕に注目が集まりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部