9月16日、ブシロード傘下の女子プロレス団体「スターダム」が、後楽園ホールで『5 STAR GP 2021』を開催。注目のメインイベントでは、中野たむと朱里のマッチアップが実現した。

 たむは“白いベルト”ことワンダー・オブ・スターダム王者。一方の朱里もSWA世界王者というチャンピオン同士の対決だ。前者はここまで同グランプリで4勝3敗の勝点8。後者は3勝2敗1分けの勝点7と、両者ともこれ以上の失点は避けたいなかでの顔合わせとなった。

 互いにチャンピオンベルトを持って威風堂々と入場した両雄は試合序盤から見せ場を創る。持ち味でもある執拗な関節技を繰り出す朱里に対し、エプロンでの攻防を制したたむも、渾身のジャーマンで応戦した。

 その後、打たれ強さには定評のあるたむがペースを握る。そして相手のお株を奪うかのようにバックスピンキックから蹴りの連打を炸裂。さらにタイガースープレックスで試合を閉めにかかる。

 だが、朱里もやられてばかりではなかった。とにかく打たれ強いたむを捕獲すると、最後は鬼の形相で蹴りを炸裂。流れるように流炎を決めてカウント3をもぎ取った。
  試合後、朱里は「中野たむと初めてのシングルマッチ。今日、また面白い相手を見つけたと思ったよ。もっともっとやり合おうな」とたむに呼びかけたうえで、「5 STAR GPもあと2戦です。絶対2勝して私が優勝します!」と堂々と宣言した。

 9.20後楽園大会で琉悪夏戦、9.25大田区総合体育館大会で彩羽匠との公式戦を控えている朱里。最終戦に勝利した後には、そのままメインイベントで優勝決定戦に臨むという試練も待っているが、「決勝でやりたかったアリカバ(パートナー)のジュリアの分まで優勝したい」と意気込んでいる。おそらくその勢いのまま、「赤いベルト」挑戦に繋ぎたい考えだろう。

 一方、決勝進出の可能性が途絶えたたむだが、「中野たむの身体は死んでも心は死んでない。負けた相手に復讐する」と闘志を燃やしていた。

◆スターダム◆
『5★STAR GP 2021後楽園大会』
2021年9月16日
東京・後楽園ホール
観衆 363人(コロナ対策限定人数)
▼5★STAR GP 2021 ・スターズ公式リーグ戦(20分1本勝負)
●中野たむ【8点】(12分11秒 片エビ固め)朱里【9点】○
※流炎

取材・文●どら増田