現地時間9月21日、カラバオ・カップ(リーグカップ)3回戦が行なわれ、リバプールは3-0でノリッジを下し、次ラウンド進出を果たした。

 プレミアリーグ開幕戦の相手との再戦となった一戦、アウェーのリバプールは大幅にメンバーを入れ替え、前線には南野拓実、ディボック・オリギのバックアップ組を起用したが、開始4分でこの2人が仕事を果たす。CKをオリギがヘッドで落とし、南野が反転からのシュートで相手GKの股間を抜いたのだ。その後、ホームチームにも幾つかの決定機が訪れる展開の中、50分にオリギがヘッド弾で加点、そして80分にはペナルティーエリア右側でボールを受けた南野がドリブルで前進し、タイミングをずらしたシュートでダメを押した。

 公式戦7戦目にしてようやく今季初出場を果たし、いきなり2ゴールという文句なしの結果を残した南野は、自身のSNSで「素晴らしいチームのパフォーマンス。次ラウンド進出。素晴らしいサポートをありがとう」と、喜びと感謝のメッセージを発した。一方、ユルゲン・クロップ監督は試合後、「(日本代表での)怪我の後だったが、彼は本当に良い状態にあり、練習もよくやっており、2ゴールを挙げるのに相応しかった。プレシーズンで素晴らしかったタキが、今戻って来た」と称賛している。
  現地メディアも、リバプールでは昨年12月19日のクリスタル・パレス戦以来9か月ぶり、サウサンプトン時代を含めると2月20日のチェルシー戦以来7か月ぶりとなる南野のゴールに注目し、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は「両チーム合わせて18人スタメンが入れ替えられた試合で、そのひとりである南野が開始4分で火を噴き、2得点を記録」、英国公共放送『BBC』は「鋭いターンからのフィニッシュで先制点。そして終盤には狭いところを通して3点目を挙げた」と、それぞれ報じた。

 日刊紙『Mirror』は「南野がチャンスを掴み、チームを前進させる重要なゴールを決めた。それらは、クロップ監督のプロジェクトに自身を組み込むためにもゴールを必要としていた南野にとって、非常に重要なものとなるかもしれない」と今後のキャリアへの影響に言及。また、『DAILY STAR』は「このゴールにより、クロップのチームで道を切り拓けることを示したことで、南野はさらに自信を深めたはずだ」と綴った。
  リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は、「南野は前線の左サイドで起用され、常に相手にとって脅威となっていたように見える。特に前半は、オリギ、ナビ・ケイタとうまく動きをリンクさせ、相手の守備の隙を突いていた。そして、彼の疑いの余地がない粘り強さは終了10分前に2点目という形で報われた」と評している。オリギも結果を出したことにより、彼らが信頼に足りる戦力であることが証明されたことで、クラブの冬の戦力補強計画にも影響が及ぶ可能性を示唆した。
  その一方で、リバプールの専門メディア『LIVERPOOL.COM』は2つのゴールは評価しながらも、「彼は90分間で45回しかボールに触れず、ゴール以外では印象的なパフォーマンスはなかった。クロップ監督がオールラウンドでの働きを求めることを考えると、本当に南野が自身の価値を示すチャンスを掴んだどうかはまだ分からない」と厳しい評価。別の記事では「『フロント3』の真のバックアップ・オプションになり得ることを示した」と報じたが、ここでも「ゴール後は試合から“漂流”した」との指摘は忘れなかった。

 また、現地メディアの採点も軒並み高く、『Liverpool Echo』は10点満点中の「8」、専門メディアでは、『ROUSING THE KOP』はGKクィービーン・ケレハーとともに「10」の満点評価、『THIS IS ANFIELD』は単独最高の「9」、『sportskeeda』も単独最高の「8.5」、そして『90min』は最高タイの「8」。ちなみに『THIS IS ANFIELD』もリバプールに関する主要メディアの採点の平均値を出し、ここでも南野が「8.6」でトップだったことを紹介している。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】現地メディアも称賛! 振り向き様に右足で決めた南野の今季初ゴール