文字通りの圧巻のパフォーマンスだった。

 去る9月21日(現地時間)、カラバオ・カップ(リーグカップ)3回戦で、敵地に乗り込んでノーリッジ・シティと対戦したリバプールは3-0で完勝。地力の差を見せつけて次ラウンドへ駒を進めた。
【動画】現地メディアも称賛! 振り向き様に右足で決めた南野の今季初ゴール

 攻守に歯車がかみ合ったこの日のレッズにあって、多大なる貢献を果たしたのが、今季初出場を飾った南野拓実だ。

 ターンオーバーのために大幅にメンバーを入れ替えて臨んだリバプール。そのなかで出場機会を得た背番号18は、溜め込んでいた力を爆発させる。開始早々の4分にCKのこぼれ球を反転しながらのシュートでねじ込むと、チームが1点を加点した80分には、巧みな個人技から冷静なフィニッシュでこの日、2点目をマークした。

 試合後には、指揮官のユルゲン・クロップも「タキは本当に優れた才能を持っている」と褒めちぎった。それほどまでにこのノーリッジ戦での南野は図抜けた存在感を示した。

 目に見える結果も残し、これ以上にないアピールに成功した南野。だが、依然としてチーム内の序列においては低いままという感が否めない。実際、現地時間9月25日に行なわれたプレミアリーグ第6節のブレントフォード戦では、ベンチ入りしながらも出場機会に恵まれなかった。
  そうした状況下で、リバプール攻撃陣に新たな戦力の補填を促す人物もいる。1999-2000シーズンにプレミアリーグ得点王となったケビン・フィリップスは、英メディア『Football Insider』のコラムにおいて、こう論じている。

「リバプールの前線には十分な選択肢があると言えるだろうか。たしかにオリギとミナミノはミッドウイークにゴールを決め、先発としても機能できる可能性を示した。しかし、マネやサラーが離脱した際に対処できるほどの力があると言えるだろうか。彼らはゴールをもたらしてくれる誰かを連れてくるために、この冬の移籍市場に何かを費やす必要がありそうだ」

 アタッカー陣の拡充を諭した百戦錬磨の点取り屋は、具体名を挙げ、補強の重要性を強調した。

「クロップがこの先もオリギやミナミノを頼れるかは分からない。そのなかでサール(現ワトフォード)は、プレミアでも実績が十分にある最高品質の選手だ。彼なら間違いなくリバプールの攻撃をグレードアップさせられるはずだ」

 毎シーズンのように攻撃陣に怪我人が相次いでいるリバプール。それだけにフィリップスの意見はもっともとも言える。王座奪還を目指す戦いのなかで、南野の起用法を含めて、レッズの動向に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部